若者支援の新たな試み「イッショニバイト」の全貌とは

新型コロナウイルスの影響は、特に若者に深刻な影響を与えています。働き口が減少し、生活に不安を抱える若者が増えています。そこで、NPO法人サンカクシャはこの状況に対抗するため、若者が就労しやすくなるよう支援するプロジェクト「イッショニバイト」を8月1日に始めました。

「イッショニバイト」とは

「イッショニバイト」は、コミュニケーションが苦手な若者に焦点を当て、彼らが継続的にアルバイトに取り組むためのサポートを提供するプログラムです。具体的には、若者たちは4ヶ月間、オンラインで社会人ボランティアからの支援を受けながら、アルバイト探しや職場での人間関係の構築に挑戦します。

このプログラムは、仲間同士でも話しづらい悩みを、気軽に相談できる環境を作ることを目的としています。参加者は、自身のペースで不安を解消しながら、アルバイトという新しい経験に踏み出すことができます。

背景にある若者の現状

現在、多くの若者は親や身近な大人を頼れずに孤立している状況です。特に15歳から25歳の若者は、生活に困窮し、社会との接点を持つことが難しくなっています。「就労の経験がないため、仕事を探すのが怖い」「職場でうまく人間関係が築けない」という声が多く寄せられており、こうした悩みに共感し寄り添う支援が求められています。

「イッショニバイト」は、まさにこのような困難を抱える若者に対し、初めてアルバイトに挑戦する一歩を後押しするプログラムです。ボランティアとして参加する社会人は、事前にサンカクシャの研修を受けており、若者が自分自身をさらけ出せる環境を整えています。

プログラムの詳細

「イッショニバイト」は毎週木曜日の19時から20時にオンラインで実施され、4ヶ月の期間限定で行われます。第1期の定員は10名で、参加は無料です。また、第2期についても、2022年1月頃に実施予定とのことです。

参加対象は18歳から25歳の若者で、求人情報を見つけるサポートや、応募方法、実際に働く上での人間関係維持など、具体的な問題についてボランティアと共に考え解決していきます。

セールスフォース・ドットコムの支援

このプロジェクトの背後には、株式会社セールスフォース・ドットコムの支援があります。同社は、新型コロナウイルスの影響による緊急支援として、本事業に寄付を行いました。さらに、同社の社員ボランティアも参加し、社会人メンターとして若者たちのサポートに従事します。このような取り組みは、企業が社会貢献活動を通じて地域の若者を支援する良い例といえるでしょう。

まとめ

「イッショニバイト」は、若者の就労をサポートする新しい試みとして期待されています。孤立感や不安感を抱える若者に対し、地域での繋がりを築き、アルバイトを通じて社会での生き方を学ぶ機会を提供することで、彼らが次のステップに進むための力を与えることが目的です。今後の活動に注目が集まる中、こうした取り組みがさらに広がることが期待されます。