デジタルハリウッド大学院の特別セミナー「戯曲とAIの交差」
デジタルハリウッド大学大学院が主催する、特別公開セミナー「AI Bricolage Session – Season 2」の追加回が2026年10月19日(月)に開催されます。このイベントでは、劇作家・演出家の鴻上尚史氏をゲストに迎え、演劇における言葉とAIの関係性について深く掘り下げます。今回のテーマは「上演される言葉 ─戯曲とAIのあいだ─」です。
新しい視点での議論
本セミナーは、デジタルハリウッド大学院がこれまで行ってきた連続セッションの中で生まれた課題に応える形で設けられました。これまでのセッションでは、映像、ジャーナリズム、音楽、イラストレーション、メディア美学など多岐にわたるテーマが取り扱われ、AIがどのように創作活動に影響を与えるのかを探求してきました。しかし、演劇という特定の表現形式についてはまだ深く語られていないことに気づきました。この特別セッションでは、その隙間を埋めるべく、新たな視点を提供します。
思考を深める夜
生成AIが進化する中、AIが書く言葉と、人間が演じる言葉の違いが浮き彫りになっています。AIは台詞を生成し、物語を構築するスキルを持つようになりましたが、演劇の言葉は単に「読まれるため」に存在するものではなく、実際に「演じられるため」のものです。それは、俳優の身体を通過し、声となり、観客の目の前で息づくものです。
このセッションでは、身体を持たないAIに対して、身体を持つ人間はどのように言葉を使い、どのように感情を表現できるのかをじっくり考えていきます。また、生成AIが普及する現代において、いかにして生身の人間が集い、共有する「劇場」の価値を再認識するかが、テーマになります。これにより、誰かと共に創作することの意味に触れていけることでしょう。
ゲストスピーカーのプロフィール
鴻上尚史氏
鴻上尚史氏は、1958年に愛媛県で生まれた劇作家であり演出家です。1981年には劇団「第三舞台」を設立し、小劇場ブームを牽引しました。数々の受賞歴を持ち、現在も「第三舞台」の新作公演や、他のプロジェクトに積極的に関わっています。言葉と身体の関係を深く探求し続けている鴻上氏が、AIの進化による新たな表現の可能性について熱く語ります。
平野友康氏
平野友康氏は、テレポート株式会社の代表であり、情報経営の専門家です。また、VR宇宙旅行社スターハウスの代表も務め、参加型社会学会の理事として活動しています。デジタルメディアの先駆者として数多くのプロジェクトに関与してきた平野氏が、今回のセッションのモデレーターを務めます。
開催概要
- - 日時: 2026年10月19日(月)19:00~21:00
- - 会場: デジタルハリウッド大学 駿河台ホール
- - 参加費: 1,500円
- - 定員: 100名
- - 主催: デジタルハリウッド大学大学院
- - 申込方法: こちらから
このセミナーでは、今後の創作や演劇における言葉の意義を再考し、AIが進化した世界において私たちがどのように表現し続けるのかを見つめる貴重な機会となります。興味のある方は、ぜひ参加してみてください。これは、私たち人間が持つ独自の創造性の源を考える非常に意味深い時間となるでしょう。