スリーシェイク、NTTデータとSCSKとの業務提携で新たな成長を目指す

株式会社スリーシェイクは、NTTデータおよびSCSKとの業務提携を発表しました。これにより、総額10億円を調達し、これまでの累計資金調達額は23.5億円に達しました。この資金調達は、SREやクラウドネイティブ技術支援のコンサルティング事業、さらには脆弱性診断プロダクトのさらなる発展を目指すものです。

企業のビジョン

スリーシェイクは「インフラをシンプルにしてイノベーションを起こりやすい世界を作る」という使命のもと、エンジニアリングの労苦を減らすためのサービスを展開しています。2018年にスタートしたSRE支援コンサルティング「Sreake」は、金融、自動車、製造、小売、AI、メディアなど多岐にわたる業界でのクラウドネイティブ化、運用改善を支援。これまでの成果が評価され、Google Cloudと第三者評価機関からDevOpsおよびインフラストラクチャのスペシャライゼーションを取得しました。

新規事業としては「Reckoner」、「Securify」、「Relance」が順調に立ち上がり、Sreakeを中心としたマルチプロダクト戦略も実施。今後もこれらのサービスを通じて、企業のデジタルトランスフォーメーションを推進していく方針です。

NTTデータとの提携強化

今回の資本業務提携により、NTTデータとは様々なシナジー効果が期待されています。具体的には、次の3点が挙げられます。
1. SRE人材の供給による製品価値向上
2. Securifyを活用したシステム・サービスのセキュリティ強化
3. SRE人材の育成や技術協力、また人材の交流促進

NTTデータの部門執行役員、栗原正憲氏は、この提携によって技術開発や人材育成を通じた社会的課題の解決に意欲を示しています。スリーシェイクのクラウドネイティブの実績と、NTTデータのシステム運用の経験が融合することで、より高品質なサービスを提供できると期待されています。

SCSKとの協力体制

さらに、SCSKとの提携も重要な要素です。SCSKとは、以下の3つのポイントでの協力を進めていきます。
1. SCSKクラウドサービスの拡充と高度化
2. クラウドネイティブ領域の人材育成
3. クラウドネイティブ化を支援する体制の構築

SCSKの執行役員、髙野健氏は、この提携によりスリーシェイクの専門知識を活用し、デジタルトランスフォーメーションを加速する意義を強調。特にクラウドサービスの進化が企業の競争力に直結するとの見解を示しました。

スリーシェイク社長の展望

最後に、株式会社スリーシェイクの代表取締役社長、吉田拓真氏は、今回の提携によりエンタープライズ領域でのデジタルトランスフォーメーションを進められることに喜びを表し、さらなるテクノロジーへの挑戦を誓っています。また、エンジニアやプロジェクトマネージャーを含む多様な職種での人材採用を強化し、企業の成長を加速する意図も伝えています。

未来へのビジョン

今後のスリーシェイクは、NTTデータやSCSKとのパートナーシップを強化し、エンジニアリング業界での革新的な取り組みを続けていくでしょう。彼らの挑戦は、単に自社の成長にとどまらず、幅広い業界においてデジタルトランスフォーメーションを加速させ、社会的な価値を生むことにつながります。これからの進展に期待が寄せられます。