安心して寄付できる「グッドガバナンス認証」
公益財団法人 日本非営利組織評価センター(JCNE)は、2024年12月18日に新たにグッドガバナンス認証を取得した3団体と、認証を更新した1団体を発表しました。これにより、全国で認証を受けた団体の数は90に達しました。グッドガバナンス認証は、寄付先の非営利組織を選ぶ上で重要な基準となります。
新たに認証を取得した団体
1) NPO法人 棚田LOVERS(兵庫県)
「美しい棚田を未来の子どもたちに」というビジョンの下、2007年から活動を続ける棚田LOVERSは、地域全体を巻き込んだイベントを開催し、企業との連携を強化しています。彼らの活動は、環境保全だけでなく地元経済の活性化にも寄与しています。
2) NPO法人 Alazi Dream Project(東京都)
シエラレオネの豊かな未来を育むため、教育が欠かせないと考えるAlazi Dream Projectは、貧困家庭の子ども達への支援を10年間続けてきました。彼らは、寄付者と細やかなコミュニケーションを心がけ、寄付者がどのように支援したいのかに応じて具体的な提案を行うなど、透明性のある活動を進めています。
3) NPO法人 MCW経営サポートセンター(鳥取県)
医療・介護・福祉分野の専門家のネットワークを活かし、地域の事業者への経営支援を行ってきたMCW経営サポートセンター。彼らは組織運営におけるガバナンスの重要性を認識し、より透明性のある活動を今後も続けていく必要性を感じています。
更新された団体
公益財団法人 佐賀未来創造基金(佐賀県)
地域の未来を築くために設立された佐賀未来創造基金は、地域資源の循環を目的とする活動を行っており、様々な団体の活動支援を通じて地域社会を支えています。彼らは市民参加型のイベントを通じて、地域が一体となって活動する仕組みを作り上げてきました。
グッドガバナンス認証の意義
このグッドガバナンス認証は、寄付を希望する方々にとって格別の指標となります。認証されたNPOは、JCNEが設定した28の厳しい評価基準をすべてクリアした団体です。具体的には、寄付金の使い道を明確にし、寄付者への適切な報告を行い、内部で不正を防ぐ体制を整えていることが求められています。このように、寄付者は支援先として選んだNPOに対し、安心を持って寄付できるのです。
全体の取り組み
現在、グッドガバナンス認証を取得した団体は90に達しており、寄付文化の向上が見込まれています。また、認証制度と連携している企業や助成財団も30社以上存在しており、寄付による社会貢献の流れが浸透しつつあります。これにより、より多くの支援が必要な団体に届く仕組みが整いつつあります。
まとめ
寄付者にとって透明性があり、信頼のおける団体に支援を送ることは非常に重要です。「グッドガバナンス認証」を受けたNPOを選ぶことで、支援の効果も高まります。ぜひ、この記事を契機に、信頼できる団体を支援し、社会課題の解決に向けた一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。