株式会社マイナビが新たに開発したAI面接サービス『WHAT』
株式会社マイナビは、株式会社MQueとの共同開発により、企業の独自の「活躍人材基準」を整理し、従来の採用活動を効率化するAI面接サービス『WHAT(ワット)』を発表しました。このサービスは2026年4月からの提供を予定しており、その大きな目的は新卒社員の3年以内の離職率が33.8%もある現状を改善することです。特に、企業が重視するヒューマンスキルの評価が曖昧になっている問題を解決するために設計されています。
会話を通じて形成する活躍人材基準
新卒採用においては、企業が求める「人柄・性格」「向上心」「協調性」などが非常に重要視されますが、これらが十分に言語化されないまま、様々なバックグラウンドを持つ社員が面接官を務めるケースが多いのが現実です。そのため、評価基準が統一されず、マッチングが難しい状況があります。こうした問題に対処するため、『WHAT』はAIとの対話を通じて企業のニーズを明確にし、採用基準を整えるサービスです。
アプローチ方法:AIの活用
『WHAT』の設計の要はAIを活用する点です。具体的には、以下の3つの機能に分かれています。
1.
人材基準設計支援
AIが人事担当者や現場のハイパフォーマーから情報を収集し、そのデータを構造化することで、企業が求める理想の人材像を明確にします。これにより、入社後に活躍するための行動や思考パターンを可視化していきます。
2.
適切な面接スタイルの構築・実施
設計された人材基準をもとに、AIが面接を構築します。候補者の能力に応じた質問設計を行うことで、より深い評価が可能となります。
3.
分析・スコアリング
面接で得られたデータを分析し、候補者の行動特性をスコア化します。分析結果は候補者の強みや改善点などを把握するための参考として提供されます。
このようにして、採用活動の効率を最大化しながら、企業に対して納得感のある採用が実現します。
フィードバックとデータ活用
面接結果は自動生成され、候補者ごとの強みや特徴、次の選考で注目すべきポイントが一目で分かります。このプロセスは、候補者自らのフィードバック向上にも寄与し、今後の採用活動への蓄積されたデータ分析にも役立つことでしょう。特に、この情報は次年度以降の採用プロセスの改善資料としても活用されます。
開発の背景と展望
株式会社マイナビは、年間3万社以上の採用活動を支援していますが、採用基準の言語化が不十分であることが多くの採用ミスマッチを生んでいるという認識があります。マイナビの上席執行役員である藤島潤氏は、この問題を是正するため『WHAT』を開発したと述べています。また、株式会社MQueの津田拓也氏も、「活躍する人材」の定義が企業ごとに異なるため、これまでは多くの時間と労力を要していたとし、AIの力でその課題を軽減することが可能になったと指摘しています。
『WHAT』は、単に技術の進化を追求するのではなく、企業と人材の双方にとってより良い採用体験を生み出すことを目指しているのです。今後、このサービスがどのように企業や採用活動に貢献していくのか、注目が集まります。
参考リンク
詳細はこちら