GX・ESG人材育成の強化に向けた業務提携
アスエネ株式会社と株式会社ウィンド・パワー・グループが、この度業務提携を結びました。両社は、脱炭素社会の実現と電力需要に応えるため、風力発電業界に特化した人材マッチングや育成の一貫したソリューションを提供していくことを約束しています。
業務提携の背景
日本政府は2050年までにカーボンニュートラルを達成する方針を掲げています。このような背景から、企業は自社だけでなく、取引先も含めたサプライチェーン全体でのCO2削減を進める必要があります。 そのため、再生可能エネルギー特に風力発電を活用する企業が増加していますが、その一方で、GX(グリーントランスフォーメーション)人材の不足が避けられない課題となっています。
特に風力発電業界では、洋上風力を中心に2030年までには1.6万人、2040年には3.8万人の専門職が必要とされています。これに伴い、技能職の確保と育成が急務となっているのです。
この状況を受け、アスエネの「ASUENE CAREER」とウィンド・パワー・グループが提携することで、GX人材の発掘と供給を一元化し、構造的な人材不足を解消する一助となることを目指しています。
業務提携の具体的内容
ウィンド・パワーは風力発電事業においてEPC(設計・調達・建設)やO&M(運用・保守)を手掛けており、2024年にはGWO認証に基づくトレーニングセンターを開所する予定です。このセンターでは安全教育や技能向上のためのプログラムが提供され、中でも特異な点として国内初のオンライン講座を開講する計画も進んでいます。
一方、アスエネはCO2の排出量見える化や削減を行うプラットフォーム「ASUENE」を通じて、GX・ESGに特化した採用と転職のマッチングサービス「ASUENE CAREER」を展開しています。このプラットフォームは、風力発電業界に特化した求人数を抱え、業界理解を深めるためのセミナーも豊富に用意されています。
提携により期待される効果
今回の業務提携によって、両社は以下の活動を強化していきます:
1.
顧客紹介と共同営業の強化:ウィンド・パワーの顧客に対して「ASUENE CAREER」を通じたGX人材の確保を促進し、一方でウィンド・パワーのトレーニングプログラムを「ASUENE CAREER」の利用企業に提案します。
2.
共同PRの展開:ウェビナーや展示会での共同出展などを通じて、両社のプレゼンスを高め、再エネ分野での人材育成を支援します。
3.
人材確保のサポート:ウィンド・パワー全体の人材確保をサポートし、両社の協力を深めていきます。
各社からの期待の声
ウィンド・パワー・グループのトレーニングセンター事業部の部長である小松﨑氏は、「弊社のGWO認証によるトレーニングは国内で唯一のオンラインハイブリッド講座です。受講者が成長し、風力発電業務において安全に活動できる支援をしていきます」とコメントしています。
また、アスエネの代表取締役CEOである西和田氏は、「ウィンド・パワーとの提携を通じて、再生可能エネルギーの分野でのGX人材供給を加速し、持続可能な脱炭素社会の実現に向けた取り組みを進めていきます」と発表しています。
この提携は、風力発電業界における人材不足問題の解決に向けた新たなステージの始まりであり、持続可能な未来を切り開く礎となることでしょう。