シタヤジルシプロジェクトの新たな挑戦『パンドラの鐘』
シタヤジルシプロジェクトは、2025年8月9日から8月10日まで、北海道札幌市の演劇専用小劇場BLOCHで、野田秀樹の名作『パンドラの鐘』を上演します。20世紀最後の超大作と称されるこの作品に劇団が挑むことになり、期待が高まります。さらに、チケットは2025年4月4日(金)20時から販売が開始される予定です。
公式サイトとチケット情報
チケットは、カンフェティを通じて予約可能で、詳細は公式ウェブサイトにて確認できます。自宅からも楽しめるように、千秋楽の模様はストリーミング配信されるため、アクセスの良い環境で視聴することができます。なお、2022年に上演された『贋作・罪と罰』の映像も、期間限定でシタヤジルシプロジェクトのYouTubeチャンネルにて視聴可能です。劇団の作風を理解するために、ぜひ合わせてチェックしておきましょう。
本作品の背景とあらすじ
『パンドラの鐘』は、太平洋戦争開戦前夜の長崎を舞台にしています。物語は、古代の遺跡発掘作業を行っている考古学者たちが、巨大神秘的な鐘を発見することから始まります。その鐘は、古代王国が奪ったものであり、長い歴史の中で何を象徴しているのかという問いかけを通じて、絶望と希望の二面が描かれます。上演初日が長崎に原爆が投下された日であることも、この作品の意味深さを際立たせています。
劇団がこの作品に挑む理由は、野田秀樹作品への強い思いがあるからです。過去にも『贋作・罪と罰』を手掛けた経験から、劇団はさらに深く、彼の独特な視点を表現することを目指しています。これまでに数多くの作品を上演してきたシタヤジルシプロジェクトにとって、今回の舞台は特別な意味を持ちます。
シタヤジルシプロジェクトとは
シタヤジルシプロジェクトは、2003年に設立されて以来、延べ17回の本公演や35本以上の作品上演を行ってきました。主に札幌を拠点に活動しており、脚本・演出は下屋義仁が担当しています。これまでの作品のテーマは『愛』であり、恋愛を描くことが多い一方で、既成戯曲にも挑戦する柔軟性を持っています。今回は、20周年イヤーとしても特別な年に上演されることになりますので、その点も作品に注目するきっかけとなるでしょう。
公演詳細
- - 公演名: パンドラの鐘
- - 公演期間: 2025年8月9日(土)〜 2025年8月10日(日)
- - 会場: 演劇専用小劇場BLOCH
(所在地:北海道札幌市中央区北3条東5丁目5岩佐ビル1F)
- - チケット料金: 全席自由2,500円(税込)、当日券3,500円(税込)
出演者陣も豪華で、シタヤジルシプロジェクトのメンバーはもちろん、他劇団からも参加する俳優たちが集結し、物語を彩っていきます。上演初日から注目を集めるこの舞台、ぜひ実際に劇場で感じる体験をお見逃しなく。
まとめ
シタヤジルシプロジェクトが再び野田秀樹の世界に挑む『パンドラの鐘』。期待と緊張が入り混じった新たな表現と、歴史的な背景を交えたドラマが織りなす物語を、ぜひ劇場で体験してほしいです。