宮西建礼のデビュー作『銀河風帆走』が発売
2023年8月22日、若手SF作家・宮西建礼のデビュー作品集『銀河風帆走』が東京創元社から刊行されます。この短編集には、彼が描く宇宙の冒険が全五編収められています。運命を共にする宇宙船たちが抱える試練や、高校生たちの友情と勇気の物語が展開され、読み応えは抜群です。
短編集の内容
本書の表題作「銀河風帆走」は、人類の存続を賭けて別の銀河へ向かう宇宙船たちの試練を描いています。彼らは貴重な惑星を求め、未知の宇宙で数々の困難に立ち向かいます。さらに、他の作品では、宇宙の季節をテーマにした「星海に没す」や、運命に立ち向かう高校生たちを描いた「もしもぼくらが生まれていたら」「されど星は流れる」「冬にあらがう」が収録されており、それぞれの物語が異なる視点から宇宙の壮大さを映し出しています。
受賞歴と作家の経歴
宮西建礼さんは、京都大学農学部資源生物科学科を卒業後、2013年には大学在学中に『銀河風帆走』で第4回創元SF短編賞を受賞しました。そして、彼はこの賞において歴代最年少受賞者として名を刻んでいます。また、「もしもぼくらが生まれていたら」は2020年の第50回星雲賞でも参考候補作として評価され、彼の作品はすでに多くのSFファンから注目を集めています。
書誌情報
本書は創元日本SF叢書から刊行され、四六判仮フランス装で270ページのボリュームがあります。ISBNコードは978-4-488-02104-7、定価は1,870円(税込)です。装画は鈴木康士氏、装幀は岩郷重力+WONDER WORKZが手掛けています。
まとめ
宮西建礼のデビュー作『銀河風帆走』は、ハードSFの新しい視点を提供する作品です。宇宙の冒険や若者たちの挑戦を描いた彼の短編は、SFの楽しさと深さを感じさせてくれます。新たな作家の登場に、ぜひご注目ください。彼の作品が、これからのSFシーンにどのような影響を与えるのか、期待が高まります。