子どもたちに愛される絵本を広める「みんなのよみきかせ絵本大賞」
生活協同組合コープさっぽろが主催する「みんなのよみきかせ絵本大賞」が今年初めて開催されます。このプロジェクトは、絵本の魅力と楽しさを、特に幼児に届けることを目的としています。2023年9月5日から、全国の保育施設からのエントリーを受け付けている本賞は、参加者が選ぶ絵本に焦点を当てています。
絵本大賞の概要
この絵本大賞では、「絵本のよみきかせが好きな人が、今一番よみきかせしたい絵本を選ぶ」という理念のもと、園児と先生の協力によって優れた絵本を選定します。2つの部門が設けられ、各部門から大賞となる絵本が選ばれます。特に注目すべきは、「園児さんと先生でえらぶ!よみきかせ絵本部門」です。
よみきかせ絵本部門
エントリー対象となる絵本は、2022年4月から2024年3月までに出版された新刊絵本です。応募する保育施設には、コープさっぽろから絵本20冊が贈られ、それに基づいて実際に「よみきかせ」を行い、最も支持を集めた一冊が大賞に選ばれます。
この取り組みは、園児の読書体験を豊かにし、また教員たちの絵本選びの参考にもなります。投票は各エントリー園で行われ、その選考結果が反映されます。最終的な表彰式は、2025年10月に東京で開催予定です。
絵本大好きさんがえらぶ部門
もう一つの部門「絵本大好きさんがえらぶ!よみきかせ絵本部門」では、出版されたすべての絵本が対象になります。こちらのエントリーは、絵本が好きな方々が参加し、上位10作品を投票で選出するという方法をとります。
コープさっぽろの取り組み
コープさっぽろは、2010年に「コープさっぽろ子育て支援基金」を設立し、以来「一生のたからものになる絵本」をテーマにした取り組みを続けています。特に、1~2歳の子どもがいる家庭を対象とした「えほんがトドック」では、無償で絵本を提供し、これまでに60万冊以上を配布しています。
専門家によって選定された絵本は、ただの娯楽にとどまらず、教育的な価値も考慮されています。このような活動を通じて、保育士や保護者の要望を受け、絵本のよみきかせに対して情熱を持つ人々とともに「みんなのよみきかせ絵本大賞」を立ち上げました。
未来への期待
この「みんなのよみきかせ絵本大賞」は、絵本を愛する人々が集まり、未来を担う子どもたちのために意義ある表彰を行うものです。コープさっぽろでは、今後も「人と人」「人と食」「人と未来」をつなぐ多様な取り組みを進めていく予定です。
詳しい情報や応募方法については、コープさっぽろの公式ページからご確認いただけます。親子で絵本を楽しむ機会が増えることを期待しています。