新たな展開:長瀬産業とEAGLYSのMIツール販売契約
2024年1月8日、長瀬産業株式会社とEAGLYS株式会社が共同で新たな代理店契約を締結しました。この契約により、EAGLYSが提供するマテリアルズインフォマティクス(MI)ツール、「ALCHEMISTA」と「ALCHEMISTA Labs」が、日本国内の化学業界において展開されることになります。
MIツールの導入背景
化学業界においては、サプライヤーとバイヤー間での開発情報の共有が重要視されています。従来、開発に関する生データは秘匿され、定性的な情報を基に製品の取引が行われてきました。しかし、最近の多様化するニーズや開発サイクルの短縮、さらには人手不足という課題から、R&D活動の効率化が求められています。このような背景のもと、MIツールの活用が注目を浴びており、必要なデータを素早く抽出し、処理する技術へのニーズが高まっています。
ソリューションの概要
ALCHEMISTA
EAGLYSが開発した「ALCHEMISTA」は、データの機密性を保ちながら有用な情報を抽出できる技術を備えています。具体的には、取引先に開示することなく、機械学習を用いて2社間で情報を統合できるため、秘匿性が高いデータでも有効な活用が可能となります。これは、サプライヤー側の開発条件がどのように最終目的に貢献するかも視覚化できる革新的な機能です。
ALCHEMISTA Labs
一方で「ALCHEMISTA Labs」は、データ分析のスピードを向上させるためのツールです。コーディング不要で操作が簡易なユーザーインターフェースを採用し、過去の実験データを探索したり、データ解析を行う際の手間を大幅に軽減します。これにより、研究者はより迅速に価値あるインサイトを得ることができるでしょう。
期待される効果
長瀬産業は、化学商品商社としての強みを生かし、両ツールの導入を推進します。その結果、国内の化学メーカーにおいて、研发業務の効率化や革新が促進されることが期待されています。一方EAGLYSは、独自技術を駆使しながら、化学業界のデジタルトランスフォーメーションを進め、より効率的で革新的な研究開発プロセスを支援する方針です。
最後に
今回の提携によって、長瀬産業とEAGLYS両社が持つ知見と技術が融合し、化学産業の競争力向上に向けた新たな一歩を踏み出すこととなります。この記事を通じ、化学業界の未来に寄与する両社の取り組みが広く知られることを願っています。今後の展開に目が離せません。
EAGLYSおよび長瀬産業の概要
本社:東京都渋谷区
代表者:今林広樹
事業内容:AI技術を利用したサービスの提供
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本社:東京都千代田区
代表者:上島宏之
事業内容:化学品、電子材料などの取引
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