京王プラザホテルの「戻り苗」プロジェクト
株式会社京王プラザホテル(新宿)は、開業55周年を記念して、株式会社ソマノベースが提供する森を育む「MODRINAE(戻り苗)」プロジェクトを導入しました。この取り組みは、ホテルが日々享受する森林資源に感謝し、自らの手で未来の森を育てようという思いから始まりました。
このプロジェクトでは、スタッフがどんぐりから苗木を育て、それを約2年後に森へと戻します。これにより、都市と自然との新たなつながりを築くことを目指しています。京王プラザホテルは、「感謝を心に、ともに未来へ」というテーマのもと、さまざまな記念事業を展開しており、「私たちはプラザ(広場)を育みます」という行動指針に基づく重要な取り組みと位置づけられています。
なぜ新宿のホテルが森林をはぐくむのか
京王プラザホテルは1971年の設立以来、新宿新都心の「広場(プラザ)」として多くの訪問者を迎えてきました。このたび、2024年に発足予定のSDGs推進委員会を契機に、環境への配慮が一層求められる中で、ホテル事業が利用する自然の恵みへの感謝を深めるために、「戻り苗」の取り組みを始めました。
この取り組みは、ホテルが「私たちはプラザを育みます」という行動指針を体現するものでもあり、社会とのつながりを育むことを目指しています。スタッフは、一人ひとりが苗木の「親」となり、その成長を見守ります。この活動は、部署を超えたコミュニケーションを促進し、ホテルがより信頼される存在となることを目指したものです。
森づくりの具体的な展開
「戻り苗」は、社内の社員食堂前などに設置された6台の育苗什器を使い、スタッフが主体となって苗木の育成に取り組みます。5台は丸太型、1台はラダーシェルフ型で、多くのスタッフが参加しやすい環境を整えています。
プロジェクトのメッセージは、「私たちが使った分を、私たちの手で森へ還す」というものです。この理念を基にスタッフ全員が参加し、未来の森づくりに貢献することを目指します。また、設置場所にはタペストリーを掲示し、苗木が新宿で育ち、故郷の森へと旅立つまでのストーリーを視覚的に伝えます。
戻り苗の意味と背景
「戻り苗」は、和歌山県で育ったどんぐりを利用して苗木を育て、それを全国の個人や法人に観葉植物として育ててもらい、その後ではソマノベースによって植林される取り組みです。このプロジェクトは「生態系の保全に貢献したい」という思いを持つソマノベースが中心となって進めており、もともとは土砂災害の減少を目指すべく設立されました。
企業のビジョンと展望
ソマノベースは、森と人、森と社会の健全な関係を育むことを理念とし、林業から防災、ソーシャルビジネスまで、多岐にわたる専門知識を有するメンバーで構成されています。このように、企業同士の連携や地域との協力を通じて、持続可能な社会に向けた取り組みが進められています。
京王プラザホテルの「戻り苗」プロジェクトは、これからもさらに広がりを見せ、スタッフのつながりや地域社会との関係性の深化を図っていくでしょう。