高槻市立歴史館で楽しむ端午の節句の土人形展
高槻市の文化発信の拠点である高槻市立しろあと歴史館では、令和7年6月1日(日曜日)まで、「端午の節句」をテーマにした特別展示「節句を祝う土人形」を開催中です。この展示では、同館のコレクションから選び抜かれた土人形が一堂に会し、訪れる人々に日本の伝統文化を感じさせています。
端午の節句の由来
5月5日の端午の節句は、古くから男児の成長を祝う重要な行事として知られています。起源は、菖蒲を飾り季節を祝う風習にまで遡りますが、江戸時代には男児の成長を願う年中行事として定着しました。家庭では、勇壮な武者人形がしばしば飾られ、男児たちの力強い成長を願う気持ちが込められています。
今年の展示の見どころ
今年のトピック展示では、生産地や製作年代が異なる多様な土人形が紹介されています。展示されている全33点の武者人形は、歴史上の著名な人物を模しており、例えば神功皇后と幼い応神天皇を抱いた武内宿祢や、源平合戦を題材にした平敦盛と熊谷直実、さらには戦国時代の英雄である豊臣秀吉や加藤清正などが含まれています。これらは、時代を反映した文化財としても価値があります。
特に福岡県福津市の津屋崎で昭和40年代半ばに制作された武内宿祢の土人形は、江戸時代と明治時代の型が伝承されており、当時の職人たちの技術が感じられます。
歴史館の学芸員は、「背面には子どもの名前や生年月日が記載されている古い人形もあり、これを通じて健やかな成長を願った親の思いを感じることができます。色鮮やかで魅力的な人形たちを楽しんでください」と語っています。
展示・アクセス情報
展示概要
- - 会期: 令和7年6月1日(日曜日)まで
- - 開館時間: 午前10時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
- - 休館日: 毎週月曜日(5月5日は開館)、祝日の翌平日(4月30日、5月7日)
- - 場所: しろあと歴史館(高槻市城内町1番7号)
- - アクセス: 阪急高槻市駅から徒歩約10分、JR高槻駅から徒歩約15分
- - 観覧料: 無料
観覧を希望する方は、公共交通機関の利用をお勧めします。歴史館は地域の文化を学ぶ良い機会を提供しており、家族連れにも楽しんでいただける内容となっています。
詳細情報
高槻市立しろあと歴史館へのお問い合わせは、電話072-673-3987までお気軽にどうぞ。
また、関連情報は
高槻市の公式ホームページでも確認できます。
この特別な展示を通じて、端午の節句の重要性と土人形の魅力を再発見してはいかがでしょうか。日本の歴史と文化を感じることのできる貴重な機会となることでしょう。