コインランドリーを活用した災害に強い地域づくり
最近、全国に展開するコインランドリー「ブルースカイランドリーマム」の運営会社である株式会社ジーアイビーが、地域の防災力向上を目指して新たな取り組みを実施しました。その内容は、静岡県富士宮市の茶ノ木平町内会と連携した防災訓練です。訓練は2025年6月29日に行われ、約30名が参加しました。
訓練では、主にLPガスや発電機、炊き出し用大釜など、災害時にコインランドリーの施設がどのように役立つかを学びました。厳しい暑さの中、参加者は実際に機器を操作しながら、専門家からの指導を受けることで、理解を深めていきました。特に質問が飛び交う場面も多く、地域の関心の高さがうかがえました。
訓練の背景と目的
この防災訓練は、2023年2月から続けられており、今回で6回目となります。ジーアイビーは、茶ノ木平町内会と2022年に災害協定を結び、コインランドリーが地域の防災拠点として機能する体制を整えることに力を入れています。日常的な利便性に加え、非常時においても地元の皆さんに迅速に支援を届けるための施策が具体化されていく過程が注目されています。
災害対応型ランドリーの特長
ジーアイビーが展開する「ブルースカイランドリー」は、全国243店舗(2025年6月末時点)で、通常のコインランドリーの機能に加えて、一時的な避難所としての役割を果たす「災害対応型ランドリー」としての機能を持っています。これにより、災害時に地域住民が安心して利用できる設備としての整備が進められています。
提供される主な設備
- - エネルギー自立設備:乾燥機用のLPガスで発電・炊き出しが可能で、3日分のLPガスが貯蔵されています。
- - 非常用発電機:LPガス式で、携帯電話の充電や簡易電力供給が行えます。
- - 炊き出しセット:ガスコンロと大釜が完備されており、温かい食事を提供できます。
これらの設備が整っていることで、有事の際には地域住民への迅速な支援が可能となり、地域の防災力が向上することが期待されています。
今後の展望
ジーアイビーは、今回の訓練を単なる一過性のイベントとして終わらせることなく、今後も定期的に防災訓練を実施していく方針です。次回は、12月の地域防災訓練に合わせて、さらなる設備の操作訓練が予定されています。このような活動を通じて、地域と企業の連携が一層強化されることが期待されています。
ともに地域を守るための取り組みを進めるジーアイビーの姿勢は、多くの人々にとって模範となることでしょう。