共感投資「セキュリテ」が2024年度の実績を発表
2024年度、共感投資プラットフォーム「セキュリテ」は目覚ましい成果を収めました。事業投資型クラウドファンディングとして、地域の事業者に直接出資する仕組みを採用し、地域の活性化に寄与することを目指しました。一般的な購入型のクラウドファンディングとは異なり、セキュリテは金融商品としての成績を重視し、出資者に金銭的リターンを提供します。これにより、地域の企業やプロジェクトに対しても新たな資金循環を生むことが可能となっています。
2024年度の振り返り
2024年度(2024年4月1日〜2025年4月30日)には、多くの支援を受けて地域のポテンシャルを引き出すファンドを多数運営しました。その結果、以下のような実績を得ることができました。
実績のハイライト
- - 募集総額: 3億8,858万円(31件のファンド)
- - 出資者数: 延べ3,779人
- - 償還完了ファンド: 24件、平均償還率101.26%
- - 寄付プロジェクト: UNRWAなどへの支援額2,360万円
- - 新規会員登録数: 933人
- - 提携パートナーの増加: 32社(金融機関・士業・専門家等)
これらの数値は、地域経済と出資者の信頼の両方を育む成果であり、今後の運用にも期待が持てます。なお、償還率は平均的なものであり、将来の成果を保証するものではない点をご留意ください。
地域と伝統を紡ぐファンド
セキュリテでは、地域の日本酒蔵や焼酎製造業者など、伝統的な事業に対するファンドの募集も行っています。
例えば、秋田の「大納川」や、鹿児島の「日當山醸造」などの募集ファンドは、地域経済活性化に向けた取り組みです。日本酒キャピタルが実施する「酒蔵挑戦ファンド」は、その一環として地域の事業者を支援し、代々受け継がれる文化を守りつつ新たな挑戦を促進しています。
復興支援の取り組み
また、昨今の天災からの復興を支援するファンドも展開されています。台風19号により被災した宮城県の「伊達いわな」を再生するための取り組みでは、出資者から集まった546万円を元手に、償還率123.13%という成果を達成しました。この成功は、地域の人々が抱える苦難に共感し、その復興に寄与する出資者との信頼関係の賜物と言えるでしょう。
UNRWAとの連携
国際的な支援の枠組みとしてUNRWAとの連携も重要な要素となっています。パレスチナ難民への教育・医療支援を行うUNRWAに対して、セキュリテ側は2024年度に1,117万円の寄付を集め、合計で3,621万円を支援しました。これにより、困難な状況に置かれている人々に“生きるためのライフライン”を提供する役割を果たしています。
ミュージックセキュリティーズの取り組み
セキュリテは、地域経済の支援や企業の挑戦を可視化し、「共感」を軸にした金融プラットフォームとしての機能を果たしています。さらに、2024年度からは肥後銀行グループとの資本提携を進め、新たなフェーズへと突入しています。これにより、企業のミッションを再定義し、資金調達だけでなく地域社会への貢献を重視した活動を展開しています。
私たちは引き続き、支援者と出資者の架け橋として活動し、地域経済の持続可能な発展を実現する「共感に基づく金融」の発展に努めます。地域とともに歩む挑戦を、共感あふれるファンドとして実現し、未来へとつないでいくことが私たちの使命です。