皇室献上桃の化粧品
2011-01-20 13:21:36
皇室献上桃「あかつき」の葉が化粧品原料に!~ふるさと元気プロジェクトの取り組み~
皇室献上桃「あかつき」の葉が化粧品原料に!
埼玉県吉川市に本社を置く、化粧品・石鹸のOEM製造会社である株式会社サティス製薬は、福島県桑折町で栽培されている皇室献上桃「あかつき」の葉から抽出したエキスを、新たな化粧品原料として開発しました。これは、同社が推進する地域活性化プロジェクト「ふるさと元気プロジェクト」の取り組みの一環です。
福島県桑折町の「あかつき」
「あかつき」は、福島県桑折町で栽培されている、糖度が高く品質に優れた桃の品種です。平成6年から17年連続で皇室へ献上されるなど、その高い品質は広く知られています。桑折町は、高品質な桃の産地として有名で、町を挙げて桃栽培に力を入れています。
サティス製薬は、桑折町の桃農家である齋藤訓雄さんと藤倉実さんの協力を得て、「あかつき」の葉に着目しました。齋藤さんの勧めで、桃の葉を実際に試食してみたところ、ほのかな甘みを感じたことがきっかけです。藤倉さんからは、新鮮な桃の葉を粉末にすることで、有効成分が豊富なエキスを抽出できることを教わりました。
桃の葉の驚きの効果
桃の葉は古くから漢方薬として用いられており、抗炎症作用などが知られています。近年では、ローションやシャンプーなど、桃の葉エキス配合の化粧品も市場に出回っています。
サティス製薬が行った試験では、桑折町産の「あかつき」の葉エキスが、一般的な桃の葉エキスと比較して、約5倍ものコラーゲン保護作用を持つことが判明しました。この高いコラーゲン保護作用は、桑折町の独特な土壌が影響していると考えられています。齋藤さんも、「桃の糖度は土壌が決める」と語っており、粘土質の土壌が、糖度の高い桃、そして葉を作り出しているようです。
さらに、桑折町の多くの桃畑では減農薬農法が実践されており、自然環境にも配慮した栽培が行われています。
今後の展開とふるさと元気プロジェクト
サティス製薬は、高いコラーゲン保護作用と抗炎症作用を持つ「あかつき」の葉エキスを活用し、スキンケア製品や浴用製品など、様々な製品の開発を計画しています。皇室献上桃というブランド力と、桑折町の桃農家の背景を付加価値として、他社の桃の葉エキス配合化粧品との差別化を図る予定です。
「ふるさと元気プロジェクト」は、日本各地のこだわりの生産物や地方に眠っている自然素材を発掘し、化粧品原料として製品化することで、地域活性化に貢献することを目的としたプロジェクトです。サティス製薬は、今後3年間で100種類の国産素材を開発することを目指しており、地域生産者や行政機関、化粧品メーカーなど、様々なパートナーと連携して取り組んでいます。
本プロジェクトを通じて、消費者に「顔の見える化粧品」を提供し、生産者や生産地域の情報を伝えることで、日本の「ふるさと」の活性化に貢献したいと考えています。
会社情報
- 会社名
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株式会社サティス製薬
- 住所
- 埼玉県吉川市中井57-1
- 電話番号
-
048-984-6433