新卒採用支援サービス『ABABA』へ三菱UFJキャピタルが追加出資

新卒採用支援サービス『ABABA』に対する追加出資

この度、三菱UFJキャピタル株式会社は、同社が運営するファンドから新卒採用支援サービス『ABABA』および『REALME』を展開する株式会社ABABAに追加出資することを発表しました。この投資は、急速に変化する雇用環境において、就活生を支える新しい取り組みとして注目されています。

ABABAのサービスと理念

『ABABA』は、就活生に向けた新しい形のサポートを提供する企業です。特に注目されるのは「お祈りエール」というサービスで、これは最終面接まで進んだが不合格となった就活生に送られる通知メールの中で、このようなメッセージが伝えられます。「当社での採用はできませんでしたが、あなたは素晴らしい人材です。他の企業にも推薦したいので、『ABABA』に登録していただければ、今後の就職活動をお手伝いします。」

このように、ただの不合格通知を、前向きな応援メッセージへと変えることを目指しています。この結果、選考の過程を通じて就活生の自己評価を促進し、彼らの心理的ストレスを軽減することに寄与しています。このサービスは、採用企業のブランディングにも活用されており、社会全体にとっても価値あるものとなっています。

REALMEの革新性

一方で、『REALME』はAI機能を利用した面接支援サービスであり、就活生が志望する企業の最終面接に進む際の能力を測定します。このサービスでは、AIと約30分間の面談を行い、その結果を基に、エントリー前にどのくらい内定を獲得できる可能性があるかを判断します。その際、重視される35の項目や14の能力が点数化され、志望企業の基準と比較される仕組みが整っています。

資金供給の背景

2025年の卒業生を対象とした求人倍率が1.75倍に達する中で、多くの企業が効率的な採用活動を模索しています。株式会社ABABAが提供するサービス群は、「内定可能性の高い母集団形成」に寄与し、企業の採用活動をサポートする重要な役割を担っています。また、これにより、就活生が抱える悩みを軽減し、よりよい就職機会を提供することを狙いとしています。

2024年から初めて出資を行った後、利用者数は急増しています。この成長を受け、さらに新しいサービス『REALME』も短期間で導入され、ABABAは市場での強みをさらに増しています。