八尾市で特別展「筒描藍染めの婚礼布団」開催！伝統文化を知るチャンス

八尾市立歴史民俗資料館で特別展「筒描藍染めの婚礼布団」が開催

2023年9月28日（土）より、大阪府八尾市の八尾市立歴史民俗資料館で特別展「筒描藍染めの婚礼布団」が開催されています。この特別展では、江戸時代末期から昭和30年頃まで盛んに作られた庶民の婚礼道具、いわゆる「祝い布団」に焦点を当てています。これらの婚礼布団は新婦が嫁ぎ先に持参するために用意され、その素材や技法には豊かな伝統と文化が息づいています。

筒描藍染め技法は、布に色を入れながら色が混ざらないようにするための特殊な染色方法です。もち米から作られた糊を筒に入れ、布に直接絞り出すことで様々な模様が生み出されます。この技法により、鮮やかな色合いや細かなデザインが実現され、庶民の生活の中に華やかさをもたらしてきました。特に婚礼の場は人々にとって特別な意味を持つため、そのデザインや色使いには、家族の思いや願いが込められています。

特別展では、実際に所蔵されている筒描藍染めの婚礼布団が展示されており、ほのぼのとした風合いから厳かなデザインまで、様々なスタイルを楽しむことができます。訪れる人々は、展示された婚礼布団を通じて、いつの時代も変わらない家族の思いや、嫁ぐ娘への幸運を祈る気持ちに触れることができるでしょう。

また、特別展の一環として記念講演会も開催予定です。この講演会では、長田染工場の五代目当主である長田匡央氏が、筒描藍染めの技法やその魅力についてお話しします。ぜひ多くの方にご参加いただき、この伝統的な文化についての理解を深めていただければと思います。