フェニクシーが実施する新たな起業支援プログラム
株式会社フェニクシー(京都市、代表取締役:橋寺由紀子)が、社会課題の解決を目指す新しい取り組みとして「ソーシャルイノベータプログラム」を発表しました。このプログラムは、居住滞在型の起業支援事業であり、11月6日から2025年3月19日まで、同社の施設「toberu」で実施されます。
この新しいプログラムは、収益と社会的なインパクトを生む事業の創出をコンセプトに掲げています。具体的には、日常的な異業種交流の場を提供し、非日常的な時間と空間を共有し、さらには修了生向けのファンド機能を備えています。また、一般公募から集まる参加者は大学研究者や学生、起業家などに限られ、独立起業や事業の成長を重視している点が、既存のプログラムとの大きな違いです。
第1期には、日本人女性3名とアメリカ人男性2名の5人が参加予定です。中には既に会社を設立している社会起業家や大学院生もおり、独自のプロジェクトを通じて社会に貢献しようとしています。特に注目すべきは、11月29日に行われるキックオフイベントです。このイベントでは、参加者たちによる事業ピッチが行われ、パネル討論「Why DEI:女性も外国人も起業したくなるエコシステムへ」が用意されています。ここでは、DEI(多様性・公平性・包摂性)をテーマに、女性や外国人が起業したくなる要素について深掘りしていきます。
イベントの進行役は、朝日新聞大阪本社の記者である近藤咲子によって行われ、業界の専門家や実践者が集まります。パネリストには京都府の商工労働観光部の職員や、他の起業家、研究者が名を連ね、それぞれの視点からの意見が交わされる予定です。
フェニクシーは、これまでも社会的インパクトを重視したスタートアップ支援を行ってきました。その理念を基に、今回のプログラムもインパクトスタートアップ支援の一環として位置づけられています。取締役 COO の飯島由多加氏は、「多様な人材が集まる環境を整え、京都から新たな社会起業家を生み出していきたい」とコメントしています。彼女は、アメリカのハルシオンをモデルにしており、日本における社会起業家の需要の高まりを実感しているとし、今後も多くの人々がこのプログラムに参加することを期待しています。
フェニクシーは2018年に設立され、社会課題を解決する事業アイデアを育成するための居住滞在型インキュベーションプログラムを運営しています。過去には76名の起業家と共に取り組み、多様なバックグラウンドを持つ参加者たちが利益と社会的インパクトを生む新規事業を開発してきました。
このように、フェニクシーは京都を拠点に社会課題解決に向けた新しいビジネスモデルの形成を促進しています。今後の活躍がますます期待されるプログラムに注目です。