お中元・お歳暮の実態
2015-06-25 13:00:04
お中元・お歳暮の実態調査:期待と認識のズレに迫る!
お中元・お歳暮の実態調査:期待と認識のズレに迫る!
2015年に行われたお中元・お歳暮に関する実態調査から、贈りたいものと贈られたいものには大きな認識のズレが存在することが明らかになりました。多くの消費者が「これが貰いたい」と思っているものと、実際に贈ることが多い物にはこのようなギャップがあるのです。調査によると、贈り物として特に人気が高いのは「商品券」で、54.8%の支持を得ています。その他にも「ビール」や「ハム」、「菓子類」などの定番品が好まれています。また、贈りたいものとして挙げられたアイテムでは、やはり「ビール」が人気で42.5%を超えましたが、購入者が望む自由度の高い商品券やカタログギフトは上位にランクインしていませんでした。
贈りたいものと贈られたいもののズレ
「貰って嬉しい贈り物」ランキングでは、
1位:商品券 54.8%
2位:ビール 42.8%
3位:ハム 38.0%
4位:菓子類 35.5%
5位:カタログギフト 26.8%
一方、「贈りたい物」では、
1位:ビール 42.5%
2位:菓子類 31.5%
3位:ハム 26.3%
4位:ジュース 16.0%
5位:調味料 14.8%
ここから見えてくるのは、受け取る側が望むギフトと、送る側が用意するものとの間に意識的なズレが存在するということです。このような矛盾は、訪問先や受け取る人のニーズをあまり考慮しない贈り方に起因しているのかもしれません。
迷う消費者たち
さらに興味深いのは、約70%の人が「お中元・お歳暮で何を贈ればいいのかわからない」と感じていることです。多くの人が「日頃の感謝の気持ちを伝えるため」といった理由から贈ることが多く、年々贈り続けるうちに、何を贈るべきか迷う人が増加しています。贈り物のマンネリ化も目立ち、20代と30代の半数以上が贈り物が「カブっている」と感じていることが判明しました。
気持ちの重視
贈り物を選ぶ際、相手が喜ぶことを重視する人が最も多く(43%)、金額や見た目よりも「気持ち」の通い合いが重視されていることが浮き彫りになりました。このことから、お中元やお歳暮は物の贈答だけでなく、心を通わせる大切なコミュニケーションの手段としても考えられているようです。
世代による違い
世代別に見ると、60代以上の人々は特に「家族コミュニケーションの手段」としてお中元・お歳暮を重視しており、親族や友人に贈る割合が高くなっています。しかし、20代から50代までの世代ではこの傾向は薄く、多くは「親戚」に贈るという結果になっており、時代と共に贈答し合う相手が変化していることが伺えます。
メッセージ付きのニーズ
さらに、メッセージを添えた贈り物も注目を集めており、「メッセージ付きで貰ったら嬉しい」とする人が9割近くに上りました。こうしたニーズを受けて、贈り物にはそうした気持ちや思いを表現することが求められています。
まとめ
本調査を通じて見えてきたのは、お中元・お歳暮にまつわる消費者の思いや価値観が非常に多様化しているということです。贈り物は物そのものだけでなく、そこに込められた気持ちや関係性を重視する時代に入りつつあります。今後は、個人のニーズに応じた贈り物選びや、気持ちを伝える手段としてのメッセージの活用がますます重要になっていくでしょう。このように、贈り物を介した人間関係の深まりを感じることができる時代が来ることを期待したいものです。
会社情報
- 会社名
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西日本電信電話株式会社
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- 大阪府大阪市中央区馬場町3番15号
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