山梨県 北杜市 内田奈緒 清春芸術村 遊びの塔

南アルプスの麓に「遊びの塔」が誕生！清春芸術村が子供たちの感性を育む新空間を創造

山梨県北杜市の芸術文化施設「清春芸術村」は、子供向け建築プロジェクト「こどものための建築」の第一弾として、「遊びの塔（tower of play）」を完成させました。

この建築は、注目の若手建築家、内田奈緒氏が設計を担当。清春芸術村がこれまで培ってきた「アート」と「建築」に、「遊び」という新たな要素を加えることで、子供たちの感性を育むことを目指しています。

# AI時代を生きる子供たちへ、感性を育む「遊び」の重要性

プロジェクトディレクターを務める白井良邦氏は、これからのAI時代において、子供たちの感性を育むことの重要性を強調します。白井氏は、「感性は遊びの中で磨かれていく」と考え、子供たちが「本物の建築に触れ、建築の世界を知ること」を願って、このプロジェクトを立ち上げました。

# 内田奈緒氏が描く、子供たちの感性を刺激する空間

内田奈緒氏は、福井・敦賀の遊具メーカー「ジャクエツ」とのコラボレーションによって、「遊びの塔」を設計しました。

塔は、水平と垂直の要素で構成される一般的な建築とは異なり、傾斜したネットの床を空に向かって積み重ねることで、子供たちが身体と建築との間のエネルギーのやり取りを感じられる空間となっています。

内田氏は、「原始の小屋」をイメージし、四本の柱と梁と屋根でシンプルな塔のフレームを作り、その中に傾斜した床を重ねることで、子供たちが自由に動き回れる空間を実現しました。

# 清春芸術村に新たな魅力が誕生

清春芸術村は、谷口吉生氏や安藤忠雄氏など、日本を代表する建築家によって設計された美術館や建築物が立ち並ぶ、芸術文化施設です。

「遊びの塔」は、これらの建築群の中に新たな魅力を加えるとともに、子供たちにとって貴重な体験を提供する空間となることが期待されています。

# 子供たちの感性を育む「遊びの塔」を体感しよう！

清春芸術村を訪れた際は、ぜひ「遊びの塔」に立ち寄り、子供たちがどのように建築空間と触れ合い、遊びを通して感性を育むのか、その様子をご覧ください。

建築概要

設計：内田奈緒（nao architects office 主宰）
設計期間：2023年9月～12月
制作期間：2023年12月～2024年3月
対象年齢：4～12歳
高さ（最頂部）：5メートル
施工・設計協力：株式会社ジャクエツ
構造監修：本田幾久世（アトリエ194）

清春芸術村 概要

住所：山梨県北杜市長坂町中丸2072
電話番号：0551-32-4865
開館時間：午前10時～午後5時（入館は4時30分まで）
休館日：年末年始・月曜日（祝日の場合は翌平日休み）
入館料：一般 1500円、大高生 1000円、小中学生 入場無料
公式ウェブサイト：https://www.kiyoharu-art.com/
Instagram：https://www.instagram.com/kiyoharu.art.colony

写真掲載の際は、必ず写真家クレジットの記載をお願いいたします。

清春芸術村「遊びの塔」の写真 ⇒ 撮影／筒井義昭
内田奈緒氏ポートレイト、ジャクエツ工場内の写真 ⇒ 撮影／足立ゆり