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アスクルが報告したランサムウェア攻撃によるデータ流出の詳細

ランサムウェア攻撃による情報流出に関する最新情報

2025年10月19日、アスクル株式会社において発生したランサムウェア攻撃が引き起こしたシステム障害に関して、同社は正式な報告を行いました。今回の攻撃を受け、迅速にランサムウェア対策本部を設立し、関連当局への報告と専門機関との協力を図り、ログ解析や異常監視を通じた調査を実施しました。この調査によって、システム障害の影響や情報漏洩の可能性についての確認が行われているとのことで、重要な情報の一部が外部に流出したことが明らかになりました。

流出した情報の詳細

2025年10月31日現在、流出が確認された情報は次のとおりです：

1. 事業所向けECサービス（「ASKUL」や「ソロエルアリーナ」）の顧客情報
- 会社名、担当者名、メールアドレス、登録電話番号、問い合わせ内容

2. 個人向けECサービス（「LOHACO」）の顧客情報
- 顧客氏名、メールアドレス、電話番号、問い合わせ内容

3. サプライヤー情報
- サプライヤー名、担当者の部門名や連絡先情報

不正アクセスによって特定のファイルが流出したことが確認されましたが、報告時点では流出情報の悪用による被害は報告されていないとのことです。しかし、今後「なりすましメール」や「フィッシングメール」といった危険性があるため、関係者には注意喚起がなされています。特に不審なメールや添付ファイルにはくれぐれも用心するように求められています。なお、アスクルではLOHACOの決済時に顧客のクレジットカード情報を受け取っていないため、個人のお客様のクレジットカード情報は流出しておりません。

今後の対応

アスクルは、他の情報流出の可能性についても調査を継続中で、さらなる流出防止に取り組むため、監視体制を強化しています。また、外部流出が確認された情報に関しては、影響を受けた関係者への謝罪連絡を実施し、誠実な対応を心掛けるとしています。さらに、個人情報保護委員会や関連当局への報告も行ったことが強調されています。

今後、さらなる事実が確認された際には、迅速に情報を共有する方針です。

安全な連絡手段の確保

顧客や取引先への連絡は、社内ネットワークから独立した外部クラウドサービスを通じて行われ、そのサービス提供者には適切なセキュリティ対策が施されています。現時点ではその外部サービス内でランサムウェアの感染や不正アクセスの事実は確認されていないと報告されています。

アスクルは、この事態を非常に重く受け止めており、信頼回復に向けた全社的な取り組みを約束しています。関係者には、今回の件に対する謝罪を改めて行っています。