よーじやグループが進める新たなブランド戦略
京都発の化粧道具メーカーであるよーじやグループが、2025年3月に新しいブランドロゴへの変更を発表しました。675年の歴史を持つ同社のロゴは1965年に誕生し、多くの人々に親しまれてきましたが、その姿を一新することになりました。新ロゴの導入に伴い、2025年12月より順次パッケージデザインも新しくなります。
ロゴ変更の背景
よーじやは1904年に創業し、舞台化粧道具や歯ブラシの販売からスタートしました。1970年代からはあぶらとり紙のブームが起こり、その後、観光客にとっての「京都のお土産」として広く知られるようになりました。しかし、長年の時を経て、「おみやげの店」から「地域に密着したおなじみの店」へと転換したいという思いが強くなり、ロゴの見直しに至ったのです。
新たなパッケージデザイン
新しいロゴマークは、手鏡に映る女性をシルエット化したデザインで、現代のライフスタイルに調和するよう意図されています。この変更により、訪れる人々にとっての身近な存在を目指します。また、パッケージデザインは旧在庫がなくなり次第、新パッケージに切り替わっていく見込みです。旧パッケージ品が店頭やオンラインショップで併存する際も、商品の品質は一切変わらないため安心して利用できます。
ブランドの根底にある思い
「みんなが喜ぶ京都にする」というスローガンを掲げ、よーじやグループは自らの存在意義を再確認しています。特に地域の方々にとっての「おなじみ」の存在に戻ることが、ブランドの新たな挑戦として取り組まれています。2025年11月には、京都各地の生産者とつながる新業態「26(にーろく)ダイニング」をオープンし、より地域に密着したブランドになるべく努力を続けています。
変わらぬ想いを大切に
ブランドロゴの変更や新キャラクター「よじこ」の誕生は、よーじやにとって大きな挑戦です。しかし、見えてきた新たなブランドの姿と、京都への深い愛情を多くの皆さまに伝えていくことが何よりも重要です。「おみやげの店」から「おなじみの店」へと生まれ変わることで、もっと多くの人々に愛されつづける企業として進化を続けます。
このリブランディングは、よーじやが今後も長く親しまれ、地域と共に成長していくための第一歩と位置づけられています。これからも皆様に新しいよーじやを楽しんでいただけるよう、変わらぬ思いを持って取り組んでまいります。