高齢者の転倒リスク軽減に特化したインソール！TENTIALとGenkiGroupの共同研究で効果実証

健康に前向きな社会の実現を目指すコンディショニングブランド「TENTIAL」を展開する株式会社TENTIALは、介護福祉・医療・教育分野を中心に事業を展開するGenkiGroupと共同で、特許技術と高機能素材を使用したインソールが高齢者の転倒リスクに与える影響について検証試験を実施しました。

その結果、インソールを使用することで、高齢者の転倒リスクの軽減だけでなく、歩行機能の改善、足指筋力の維持など、様々な効果が確認されました。高齢者の転倒は、骨折や寝たきりなど、深刻な事態に繋がる可能性が高く、社会的な課題として注目されています。今回の研究成果は、高齢者の健康寿命延伸に大きく貢献する可能性を秘めていると言えるでしょう。

転倒リスク軽減効果の実証

研究では、介護施設に入居する41名（平均年齢89.3歳）を対象に、6カ月間インソールを使用してもらい、転倒リスクスコアや歩行速度、足指筋力などを測定しました。その結果、以下の3つの効果が確認されました。

1. 転倒リスクの低減: 転倒リスクスコアは、インソール使用開始後すぐに低下し、その後も効果が持続しました。特に、身体機能面と老年症候群のスコアにおいて顕著な改善が見られました。
2. 歩行速度の向上: インソール使用開始から3カ月後には、10m歩行時間が約2秒短縮され、歩行速度の向上を実証しました。
3. 足指筋力の維持: 足指把持筋力は、インソール使用開始後すぐに向上し、6カ月後も使用前と比較して有意な差は見られませんでした。

社会実装への期待

今回の研究成果は、高齢者の転倒防止に特化したインソールの有効性を示すものであり、介護施設への導入など、社会実装への期待が高まっています。TENTIALは、今後も高齢者の健康課題解決に貢献できるよう、研究開発を進めていくとのことです。

関係者のコメント

医療法人社団鴻愛会こうのす共生病院理事長神成文裕氏: 「高齢者の方々の転倒は、不慮の事故による死亡の第2位であり、交通事故よりもお亡くなりになる方が多いのが現状です。今回の研究では、TENTIAL社製のインソールが、85歳以上の超高齢者の方々の歩行機能とバランス機能の改善に寄与する、という結果でした。インソールが転倒リスクを減らし、健康寿命を延伸させる可能性を示唆している、大変興味深い結果といえます。」

株式会社TENTIAL 執行役員CRO / コンディショニング研究所所長舟山健太氏: 「高齢者の転倒は、直接的に寝たきりに繋がる可能性も高く、超高齢社会の日本において大きな社会課題として捉えられています。人生100年時代を迎えるにあたり、可能な限り長く健康でいることがとても重要です。今回の研究結果は、健康を届けることに本気で向き合っているTENTIALの製品が、高齢者の転倒を防止する可能性を示すものです。インソールという誰しもが簡単に利用できる製品を活用していることも着目すべきポイントであり、『健康に前向きな社会』を創るために現実的な社会実装まで見据えていることからも、非常に意義深い取り組みだと考えています。」