認知症と介護の意識調査
2026-10-01 10:55:15
親の認知症に備えるための意識調査結果を公開~介護と仕事の両立に不安が広がる現状
親の認知症と介護成長
日本において、親の介護とそれに伴う仕事の継続に対する不安の声が高まっています。一般社団法人わたしらしく生きる認知症ネットワークは、2026年7月8日に開催したイベント「親が認知症になってからでは遅い?〜40代から始める介護の備え〜」における参加者の意見を集めた意識調査の結果を発表しました。本イベントは、高齢化社会において増加が見込まれる認知症に対する備えとして、親が元気なうちから話し合いを始める重要性を探ることを目的としています。
調査背景
認知症に関する情報は、往々にして診断後や介護の開始後に焦点を当てられることが多いですが、実際には「親が認知症になるかもしれない」という漠然とした不安を抱える世代が多いのです。心理的な負担を軽減し、早期からの備えを促進するために、このような調査が実施されました。
調査結果
調査の結果、特に注目すべきデータがいくつかありました。まず、親の介護が始まった場合に仕事を続けることに対する不安を感じる人が77.5%に上りました。具体的には「不安」と答えた人が57.1%、さらには「続けられない」との回答が17.9%を占めていました。これは、親の介護が始まることによって、自分自身の生活や仕事にどのような影響が出るのかという不安が強いことを示しています。
家族とのコミュニケーションの不足
また、家族との話し合いの不足も浮き彫りになりました。半数以上の回答者が「全く話したことがない」とし、「話しにくい雰囲気がある」との感じていることもあると語っています。介護に関する制度、例えば介護休暇についても、半数はその存在を知らないと回答しており、情報や知識が不足していることが明らかになりました。
幅広い不安
自由記述で集まった意見からは、認知症に限らず、親の健康状態や財産管理、生活全般にわたる多岐にわたる不安が寄せられました。これにより、認知症とその介護が引き起こす生活の全体的な変化に対して、参加者が深い懸念を持っていることがわかります。
具体的な行動への移行
その一方で、一週間以内に具体的に取り組める行動を考えるワークショップでは、参加者たちが「親に電話をする」「会いに行く」など、日常生活の中で実行可能な具体的なアクションを数多く提案しました。このことは、参加者たちが確実に行動に移りたいという意志を持っていることを示しています。
課題としての介護と仕事の両立
最後に、介護と仕事の両立については、個人だけの問題ではなく、社会全体が向き合うべき課題として浮上しています。認知症による介護を理由とした離職者が年間約10.6万人にのぼる現状を鑑みると、企業や地域社会がどのように支援体制を構築していくのかが重要なテーマです。
まとめ
この調査を通して浮き彫りになったのは、多くの参加者が「親の認知症に備えたい」という思いを持ちながらも、何から始めればいいかわからない状況です。今後、一般社団法人わたしらしく生きる認知症ネットワークは、参加者が安心して第一歩を踏み出せるような環境づくりを進めていくことを目指しています。これからも、親の健康を守るための具体的なアプローチを是非考えていきたいものです。
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