人気絵本シリーズ『おたすけこびと』の世界から、待望の立体キャラクターが登場します。制作を手掛けたのは、コマ撮りアニメーションの名門、ドワーフスタジオです。このスタジオは、アニメーション映画「どーもくん」や「こまねこ」で知られ、多くの人々に親しまれている制作集団でもあります。
新たに公開されたのは、原寸大サイズのこびとたちや重機の立体造形で、キャラクターたちはかわいらしい表情を持ち、子供から大人まで楽しめるデザインとなっています。この展示は、2025年10月2日から11月2日まで、東京都大田区の「ティール・グリーン in シード・ヴィレッジ」にて開催されます。会場では、最新作の絵本「おたすけこびととやんちゃなこいぬ」の原画とともに、こびとたちがどのように物語を彩るのかを感じることができるでしょう。
なお、今回の絵本原画展では、登場するキャラクターたちの魅力を直接目にすることができます。どのこびとも愛らしく、親しみやすいデザインが特徴で、特に子供たちには大好評。展示室の壁面には、色とりどりのイラストとともに、こびたちがどんな冒険を繰り広げるのかを紹介するストーリーが描かれています。原作の絵本は、2007年に徳間書店から出版されたもので、日本国内をはじめ、英語やフランス語を含めた世界中の7カ国で翻訳されています。これまでの累計販売部数はなんと100万部を超え、その人気は衰えることがありません。
物語は、ママが電話をかけて「じゃあ、おねがいね」というセリフからスタートします。続いて、キッチンに現れるのは、働く車を動かすこびとたち。彼らはショベルカーやブルドーザーなど、個性豊かなキャラクターを持っており、バターや小麦粉、砂糖を使って何を作るのか想像をかきたてる作品です。読み進めるうちに、車好きもお菓子好きも、すべての子供たちが楽しめる内容に仕上がっています。
さらに、最新刊となる「おたすけこびととやんちゃなこいぬ」は、2025年6月27日に発売予定です。この新作では、逃げた子犬を飼い主の元に返すために、小人たちが力を合わせて働く様子が描かれています。物語が進む中で、数々の乗り物や重機が登場し、子供たちの想像力をかき立てるでしょう。
著者のなかがわちひろ氏は、数々の児童文学を手がけ、多くの翻訳作品も手掛けており、作品の幅広さと深さが感じられます。また、イラストを担当するコヨセ・ジュンジ氏は、魅力的なキャラクターデザインが際立ち、作品全体に温かみを与えています。いずれもこのシリーズの成功に寄与している重要なクリエイターたちです。
原画展は、毎日11時から18時まで開かれており、月曜日から水曜日は定休日となっています。この機会に、ぜひ立体化されたこびとたちと、その魅力的な世界に触れてみてください。今後の更新や新情報が楽しみなこのシリーズを、あなたもぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。