中国人留学生のリアル：仕送り事情と日本留学の魅力を徹底調査！

中国人留学生のリアル：仕送り事情と日本留学の魅力

近年、日本の大学や専門学校には多くの中国人留学生が在籍しています。テレビ番組などで取り上げられる中国人留学生の高額な仕送りに対するイメージとは裏腹に、彼らの生活実態はどのようなものでしょうか？DYDワークスが実施したアンケート調査から、その実像に迫ります。

アンケート調査概要

調査期間：2024年2月28日～4月3日
回答者数：105名（DYDワークスで働く中国人留学生）

調査結果：仕送り事情

まず、本国からの仕送りの有無について尋ねたところ、全員が仕送りを受けていると回答しました。かつては出稼ぎ目的の来日が多いというイメージがありましたが、中国経済の発展に伴い、状況は大きく変化していることが分かります。

次に、仕送り金額について質問しました。結果、平均仕送り額は130,450円でした。これは日本人学生の平均仕送り額の約2倍に相当します。最高額は319,000円と、テレビ番組で取り上げられるような極端に高額なケースは少ないものの、依然として高額な仕送りを受けている留学生もいることが分かりました。

東京などの都市部では、高額な家賃を考えると、仕送りだけでは生活が困難な留学生も多く、資格外活動許可を得てアルバイトをしているケースが多いようです。

日本留学を選んだ理由

アンケートでは、日本への留学を決めた理由についても尋ねました。多くの留学生は日本の文化に興味を持ち、好きになったことがきっかけと回答しています。一方で、「生活費が比較的安い」「学力面でのハードルが低い」「治安が良い」といった、日本社会に対する肯定的なイメージも影響していることが分かりました。これは、海外から見た日本の魅力が、留学生の意思決定に大きく作用していることを示唆しています。

円安と日本留学

近年、円安が進行する中、「円安が日本留学への影響を与えるのではないか」という懸念が企業関係者から聞かれます。しかし、少なくとも中国人留学生にとっては、日本は依然として魅力的な留学先であり続けるようです。

まとめ

今回のアンケート調査を通して、中国人留学生の生活実態や日本留学への魅力について、より深く理解することができました。彼らは決して一括りにできない多様な存在であり、それぞれが異なる背景や事情を抱えながら、日本で学び、生活しています。彼らの努力と日本社会への貢献を、改めて認識する必要があるでしょう。

今後、さらに多くのデータを集め、分析することで、より詳細な状況把握と、留学生支援策の検討に役立てていきたいと考えています。