サステナブルファッションの未来を示すFSCジャパンの活動

FSCジャパン、FaW TOKYOに出展

FSCジャパン（特定非営利活動法人日本森林管理協議会）は、10月1日から東京ビッグサイトで開催される「ファッションワールド東京」（FaW TOKYO）サステナブルファッションEXPOに出展します。これは、環境に配慮し、先住民族や地域住民の権利を尊重した、FSC認証の森林由来繊維をファッション業界に普及させるための重要な機会です。

森林破壊に立ち向かうFSC認証製品

展覧会のブースでは、「森林破壊から森との共生へ」というテーマのもと、香港の新興デザイナーであるVickie Auが手がけた世界初のFSC認証カプセルコレクションを展示します。このコレクションには、FSC認証の糸や木製ハンガー、紙製の袋や箱など、様々な製品が含まれ、環境への配慮を強調しています。ファッション業界で使用されるレーヨンやビスコースなどの森林由来繊維の約50%は未認証であり、持続可能性が確認されていない森林から供給されています。これは、環境や地域社会にとって深刻な問題です。したがって、業界全体で責任を持った調達に取り組むことが求められています。

循環型ディスプレイの実現

FSCジャパンのブースでは、FSC認証木材を使用したディスプレイも見どころの一つです。この木工ブースは、昭栄美術株式会社が制作しました。彼らは、展示会終了後に廃棄物となることが多い木工造作物をリユースするための「ユニプラン®」という仕組みを導入しています。この取り組みにより、持続可能な森林資源の利用を促進し、業界の中でサステナブルな考え方を浸透させています。

展示に使用された木材は、森林管理のFSC FM認証を取得した株式会社東京チェンソーズのもので、環境に優しい製品の提供にも貢献しています。

サステナブルファッションの新たな形

ファッションは衣料品だけでなく、ハンガーや包装資材、さらにはブース構造など、様々な場面で森林資源と関わっています。FSCジャパンは、展示を通じて持続可能な森林資源の利用が森林保全にどのように寄与するかを示し、森林との共生を目指す新しいファッションの形を提案します。

開催情報

- 展示会名：ファッションワールド東京（FaW TOKYO）秋
- 会期：2025年10月1日（水）〜10月3日（金）
- 会場：東京ビッグサイト東4-7ホール
- 小間番号：A14-14
- 参加登録はこちら

FSCジャパンについて

FSC（Forest Stewardship Council、森林管理協議会）は、持続可能で社会的利益を兼ね備えた森林管理の普及を目的とした独立した非営利団体で、1994年に設立されました。日本国内においてFSCの森林認証の普及を支援し、環境保全の重要性を広めています。公式サイトやSNSもぜひチェックしてください。