2025年度中間決算報告
2025年度の中間連結決算が発表され、前年同期からの増収減益という結果が示されました。コロナ禍を経た航空旅客需要の回復は顕著で、特にアジア及び北米路線での新たな旅客便の就航や増便が影響を及ぼしています。これにより、上期の航空旅客数は過去最高の1,159万人に達し、全体の旅客数はコロナ禍以降初めて2,000万人を超え、歴代3位の水準にも達しました。
国際航空貨物量も引き続き好調で、2024年4月以降、前年同月に比べて18カ月連続で増加しています。この需要の増加は、空港使用料や旅客施設使用料からの収入増加に寄与し、リテール事業における新規出店が大きな役割を果たしました。その結果、営業収益は前年同期比81億円増の1,358億円となり、5期連続の増収を達成しました。
営業費用と営業利益の状況
一方、営業費用についてはコストマネジメントの徹底が行われたものの、物価上昇による施設維持管理コストの増加により、営業利益は前年並みの225億円となりました。中間純利益は、さらなる機能強化事業に伴う固定資産除却損の発生から、前年同期比37億円減の158億円となったことも報告されています。
業績予想と今後の展望
2025年度の連結業績予想については、航空取扱量見通し及び業績予想に変更はないとのことです。航空取扱量や業績は想定通りに推移しているため、5月29日に発表された予想に基づいて今後も進められる見込みです。ただし、実際の業績は航空需要の変化などによって大きく異なる可能性がある点には留意が必要です。
現状の航空業界は、明らかに回復基調にあり、消費者の旅行意欲の高まりも見受けられます。そのため、今後の需要に対する期待は大きいものがあります。新たな需要創出を図るためのプロジェクトや施策が引き続き求められ、多角的なアプローチが必要とされるでしょう。
業界の変化に注目し、さらに高いサービス提供を目指すことが重要です。詳細は、公式ホームページに掲載された「2025年度(2026年3月期)中間決算説明資料」をご覧ください。
参考リンク
2025年度中間決算資料