物流自動化の実証完了
2025-11-13 14:03:52

三菱重工とキリングループによる物流の自動化実証が完了

三菱重工とキリングループの共同実証



三菱重工業株式会社は、キリングループと共同で、飲料倉庫における入出庫及びトラックの荷積み・荷降ろしを自動化する要素技術の開発に向けた実証実験を完了しました。このプロジェクトは、2024年の物流現場におけるオペレーター不足問題や、トラックドライバーの作業時間削減といった課題に対する解決策を見出すことを目的としています。

共同実証の背景



物流業界は、近年、オペレーター不足が深刻化しています。生産性の確保や効率的な作業を実現するため、技術の導入が急務でした。今回、三菱重工とキリングループは、デジタル技術を活用し、倉庫業務の自動化を目指した実証実験を実施しました。様々なロジスティクス機能を従来の方法から、より効率的な自律的運転に移行させることで、業界全体の労働環境改善を狙います。

共同実証の実施概要



この共同実証は、2024年8月から2025年9月まで、東京都中野区に本社を置くキリンビバレッジと、キリングループロジスティクスの西名古屋支店、さらには横浜の実証施設「LogiQ X Lab」で行われました。ここでは、三菱重工の開発した自動操作プラットフォーム「ΣSynX」を使用し、新型無人フォークリフトの運用を行いました。

自律運転技術の重要性



共同実証に使用された無人フォークリフトは、倉庫内の荷物の適切な配置や保管方法を教示し、安全にかつ効率的に荷役作業を実施します。これにより、これまで人間が行っていた複雑な作業工程を一部自動化し、トラックからの荷降ろし、倉庫内での荷役、再度トラックへの積み込みといった一連の作業がスムーズに進むことが期待されています。

今後の展望



三菱重工は、オペレーターの熟練技術を活用しつつ、ピッキングや入出庫、トラック荷積み・荷降ろしといった各領域の自律運転を進めています。この共同実証を通じて得た知見を基に、将来的には、さらに広範な物流作業の自動化を推進します。すでに海老名物流センターでの自動ピッキングソリューションの運用も開始されており、今後もこの分野での取り組みが期待されています。

まとめ



三菱重工は、物流オペレーター不足やコスト削減、そして、トラックドライバーの作業負担の軽減といった課題に対し、デジタル技術を駆使した「かしこく・つなぐ」ソリューションを提供するべく、ますますの努力を続けていく姿勢を示しています。業界全体としての進化が待たれる中、今回の実証成果は、新たな道を開く一歩となるでしょう。


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会社情報

会社名
三菱重工業株式会社
住所
東京都千代田区丸の内三丁目2番3号丸の内二重橋ビル
電話番号
03-6275-6200

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