アラヤが空調最適化AIサービス『ConsciousAir』を正式に発表

アラヤが空調と熱源の最適化を目指して、AIサービス『ConsciousAir』を公式に発表しました。このサービスは、施設運営における効率化とコスト削減を重要視する声に応えたものです。従来の空調システムでは、新しい設備の導入に多大な投資を必要とするため、導入への抵抗が多くありました。しかし、『ConsciousAir』はまずは既存設備を最大限に活用し、さらなる快適さと省エネを両立させることを可能にします。

これまでの技術とノウハウを活かして体系化された『ConsciousAir』の主な特徴は、快適性と省エネの同時最適化です。AIは室内環境を最適に保ちつつ、エネルギーの消費を大幅に減少させる結果をもたらします。そして、興味深いのは、追加のセンサーを必要とせず、既存の空調設備にAIコントローラを後付けするだけで、すぐに運用が開始できる点です。これにより、導入時の負担が大幅に軽減されます。

さらに、『ConsciousAir』は予測AIと制御AIの連携による高精度な運転管理が行えることも特徴です。近接する未来の空調需要をあらかじめ予測し、最も効率的な運転パターンを計算します。これにより電力使用量を最小限に抑えた管理が可能となります。また、AIには自動再学習機能が備わっており、導入後も最新データを学習しながら常に精度を向上させていくため、使用者は手間を省けます。

実際に実施された実証実験の結果も伴い、『ConsciousAir』はその有効性を証明しています。従来の手動運転と比較して、電力消費が約11%から34%削減され、冷房期間中の熱源機器の電力使用量も約12%減少しています。このような実績から、『ConsciousAir』は商業施設やオフィスビル、公共施設、データセンターなど、多岐にわたる分野への導入が期待されています。

アラヤの代表取締役、金井良太氏は「『ConsciousAir』は、空調の効率化を目指す企業に向けた、アラヤの経験をもとにしたサービスです。このサービスを通じて、企業が運営コストを削減する助けとなり、ひいては社会全体のエネルギー効率向上に寄与していきたい」と強調しています。

詳細情報は、アラヤの公式サイトからも確認できるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。