OKIが尿監視支援システム「ウロミル」を発売
沖電気工業株式会社(通称:OKI)は、尿監視支援システム「ウロミル™」を2026年3月より医療機関向けに販売開始することを発表しました。この新しいシステムは、ICUなどでの尿量管理が必要な場面で、尿量の測定と記録をデジタル化し、看護職の負担を効果的に減らすことを目的としています。実際の病院現場では、従来、尿量の確認作業は目視で行われ、手書きでのデータ転記が一般的でしたが、これには多くの労力と時間がかかります。
近年、少子高齢化が進む中で医療従事者の不足が深刻化しています。従来のアナログの測定方法は、医療スタッフにとって負担であるばかりか、測定の遅れや漏れが発生すると、患者の状態に大きな影響を与える可能性があります。また、頻繁な巡回による看護業務の負担増加や、患者の安静が妨げられることも大きな問題でした。これに対し「ウロミル」は、リアルタイムで尿量をモニタリングし、患者の状態を迅速に把握できるよう設計されています。
主な機能と特徴
リアルタイムモニタリング・アラート機能
「ウロミル」は、リアルタイムで尿量を監視し、一定の時間ごとに自動的にデータを測定します。これにより、目視による測定や手動での確認を不要にし、看護職の負担を減らします。さらに、患者ごとにカスタマイズ可能なアラート機能を備えており、状態の変化を早期に察知することが可能です。これにより、医療現場での安全性を高め、対応が必要な場合に迅速にアクションを取ることができます。
コンパクトデザイン
このシステムは小型かつ軽量で設計されているため、狭いベッド周辺のスペースでも他の機器と干渉せず、快適に使用できます。これにより、患者のリハビリや生活の妨げにならないよう配慮されています。
自動記録機能
重要な点は、オープン株式会社のRPAツール「BizRobo!」と連携することで、電子カルテシステムへの尿量データの自動記録が可能という点です。手書きや手入力の作業を減らすことで、情報の正確性を向上させ、看護業務全体の効率化に大きく貢献します。これにより、消耗品である精密尿量計付きバッグから汎用ウロバッグへの切り替えも期待されており、コスト削減に直接つながるでしょう。
開発の背景
「ウロミル」の開発に当たっては、医療従事者の意見を直接聞き取り、その実際のニーズや課題を反映させています。OKIは、今後もセンシング技術を活用した医療エッジデバイスの開発を進め、現場での使いやすさを重視した商品を提供し続ける方針です。医療従事者の負担軽減や、より安心・安全な医療現場を実現するために、OKIは引き続き努力を続けていきます。
販売計画
- - 標準価格: オープン価格
- - 販売開始: 2026年3月
これまでの医療現場の常識を覆す「ウロミル」は、今後の医療業界における大きなシフトをもたらす可能性があります。看護負担の軽減と患者の安全性向上を通じて、全体の医療の質の向上にも寄与することが期待されています。今後の展開に目が離せません。