VR映画『耳に棲むもの』がテアトル新宿で上映
注目のVR映画『耳に棲むもの』が、テアトル新宿にて特別上映されることが決定しました。この作品は、著名な作家・小川洋子が原作を手がけ、人気アニメーション監督の山村浩二によってVR映画として生まれ変わりました。特別上映会「山村浩二大全 アはアニメーションのア」においては、山村の40年にわたる作品が一堂に公開され、特に注目されるのがこのVR映画です。
VR上映の魅力
VR上映という新しい形式での映画体験は、観客が専用のヘッドセットを装着し、360度の映像の中に完全に入り込むことができます。この没入感とインタラクティブな体験は、従来の映画とは異なる新しいストーリーテリングの形を提供します。本作は、オタワ国際アニメーション映画祭2023年のVR部門で大賞を受賞するなど、世界中で高い評価を得ていて、VRを用いた映像作品としてのクオリティの高さが証明されています。
監督と原作者からのコメント
上映に際し、山村浩二監督は、「観客が物語の中心に入り込み、登場人物の一員となる感覚こそ、VRならではの魅力だと思います。自らの動きや視点によって物語を進めていくインタラクティブな仕掛けが、作品全体に新たな広がりと臨場感をもたらします」と話しています。
また、小川洋子も「自分の鼓膜の奥にある、もう一つの世界をさ迷うことができる作品です。その中には、過去に出会うはずだった友達や、消えた音楽があります。手を伸ばし、耳を澄ませてみてください」と語っています。ぜひこの独創的な体験をお楽しみください。
上映概要
- - タイトル: 山村浩二大全 アはアニメーションのア
- - 会場: テアトル新宿
- - 上映期間: 2025年12月5日(金)から2週間限定
- - 上映作品数: 63作品
- - 公式サイト: こちら
- - 料金:
- 一般: 1,000円
- 中学・高校・大学・専門学生: 700円
- 小学生: 500円
- ハンディキャップ割引: 500円(付添1名様まで)
- TCG会員割引: 800円
- VR『耳に棲むもの』(13歳以上): 1,000円均一(要予約)
共催は東京テアトル株式会社とヤマムラアニメーション有限会社、協力には国立映画アーカイブ等が名を連ねています。
作品について
『耳に棲むもの』は小川洋子が原作を手掛け、山村浩二が監督した64分のVRアニメーションです。あらすじは、孤独な少年が耳に棲むものと共に成長していく過程を描いており、彼の人生に隠された声と向き合う旅が展開されます。
山村浩二とは
1964年に生まれた山村浩二は、東京造形大学を卒業した後に数々のアニメーション作品を発表してきました。彼の作品は、国内外で受賞歴が豊富であり、特に『頭山』がアカデミー賞にノミネートされました。最新作も国際映画祭で注目されています。
講談社VRラボについて
講談社VRラボは、VRを中心とした新しいエンターテイメントを企画・研究するスタジオです。2017年に設立されたこのラボでは、最新のテクノロジーを活かしたコンテンツを発信し続けています。
特別上映に向けて、ぜひ多くの方にこの新しい映画体験を共有したいですね。予約はお早めに!