千葉商科大学の学生による新たな取り組み
千葉商科大学(千葉県市川市)の学生団体SONEは、3月6日と7日に学生談話室のリノベーションを行う「断熱DIYワークショップ」を開催します。このイベントは、省エネルギーと快適な環境作りを目指すものです。
過去数年にわたり、SONEは「学生に無理をさせない」という理念のもと、省エネ活動を推進してきました。その一環として、断熱工事を行い、教室の快適性を高めるワークショップを実施。これまでの取り組みの結果、断熱工事を施した教室では温度が隣の教室よりも最大5.3度上昇することが確認され、その効果が実証されました。
今回のワークショップでは、学生談話室の断熱化とともに、学生のアイデアを取り入れた快適な空間を創り出します。談話室は1964年に建設された2号館内にありますが、長年の使用により冷気が入りやすく、学生の利用率が低いことが課題となっていました。
ワークショップでは、参加者およそ20名が集まり、二重窓作成や断熱材の設置などの作業を行います。初日はラジオ体操から始まり、安全確認や道具の説明を行った後、グループ作業に分かれて実施します。作業の合間には昼食も挟み、終了時には参加者全員で記念撮影を予定しています。
また、完成後の談話室では、利用者が増えることが期待されるだけでなく、SONEの活動や省エネに対する理解を深めるための展示会も計画されています。学生自らが主体となって、自分たちの学び舎を快適にするこのプロジェクトは、学校生活における学生の主体性を促進させるものであると言えるでしょう。
学生団体SONE(Student Organization for Natural Energy)は、2018年に設立され、大学内での省エネルギー意識の向上を図るためのイベントや提言を行っています。今後もこのような活動を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続けていくことでしょう。
このワークショップを機に、学生の創意力とコミュニティの力を結集し、より快適な学習環境の実現を目指す千葉商科大学の取り組みに、今後も注目していきたいです。