大和ハウス、キャッスルロック社を通じてレン社の戸建住宅事業を譲受
大和ハウスグループは、2025年11月1日(米国時間2025年10月31日)、米国南東部アラバマ州で活動しているWrEn Homes, LLC(以下「レン社」)の戸建住宅事業を、キャッスルロック社を通じて譲受けることを発表しました。この決定は、米国での事業拡大戦略の一環であり、地域の特性に応じた住宅供給を目指しています。
戸建住宅事業の背景
大和ハウスグループでは、地域の気候や文化を重視した事業を進めており、現在、米国東部、南部、西部にわたって、スタンレー・マーチン社、キャッスルロック社、トゥルーマーク社の3社が連携して事業を展開しています。これにより、利用者のニーズに応える戸建住宅の開発を進めることで、さらなる市場シェアの拡大を狙っています。
キャッスルロック社は、2021年9月に大和ハウスグループに加わって以来、テキサス州を中心に事業を展開し、2024年にはテネシー州進出を果たしました。今回の譲受により、アラバマ州ハンツビルでの事業も併せて強化され、さらなる市場拡大が期待されます。
レン社の概要
レン社は、アラバマ州ハンツビルを拠点に、住宅の建設および販売を行う企業であり、特に高価格帯の物件を扱っています。2024年度の引渡し戸数は80戸と見込まれており、その技術やマーケティング手法は今後のキャッスルロック社の事業展開にとって重要な資産となるでしょう。
アラバマ州ハンツビルの魅力
ハンツビル地域は、宇宙・防衛産業やIT関連分野の集積地として知られています。米商務省の発表によると、2024年の新築住宅許可件数は全米で50位に位置しており、急速に成長する市場とされています。ここ数年、人口は58%増加しており、今後も堅調な成長が予測されています。
このような環境の中で、レン社から譲受したノウハウを活かし、キャッスルロック社は新たなビジネスチャンスを模索しています。顧客ニーズに応えられるよう、設計や販売戦略を進化させていくことが期待されます。
事業譲受のスケジュールと影響
譲受は2025年11月1日(米国時間)に実行され、同社の連結業績に与える影響は軽微であるとされています。大和ハウスグループは、米国での戸建住宅事業の規模拡大を図り、将来的には年間引渡し戸数を約1万戸に引き上げる目標を掲げています。
まとめ
大和ハウスグループにとって、この譲受は新たな地域市場への強化を図る重要な一歩です。今後も地域密着型のアプローチを通じて、北米市場における競争力をさらに高め、多様なニーズに応える住宅供給を推進していくことでしょう。