横須賀市に新しい拠点「よこすか・みうら岬工房 長井」開設
2024年12月1日、神奈川県横須賀市に新たな農福連携の拠点「よこすか・みうら岬工房 長井」が開設されました。この取り組みは、障害者の雇用を支援することを目的に、総合人材サービスを展開するパーソルダイバースによって実施されています。ここでは地元の農業を支えるため、障害のある方々が活躍しています。
新たな農福連携のモデルケース
「よこすか・みうら岬工房」は、横須賀市と2018年に締結した「農業と福祉の連携推進に関する包括連携協定」に基づいて設立されました。この協定は、障害者雇用の拡大と地域農家の活性化を目指すもので、長井地域での新たな拠点開設によって、障害者雇用のさらなる推進が期待されています。
地域農家との協力
この工房は、地域農家と密接に連携し、農作業の受託を行うことを通じて、農業の生産性向上にも寄与しています。現在、40名の障害のある社員が農園での作業をしており、今後5年間で新たに30名を雇用する計画もあります。この取り組みにより、地域農家は必要なときに 필요な人材を確保でき、安定した農作業の実施が可能になります。
農業関連団体への説明会
2024年12月17日には、横須賀市や農業関連団体向けに説明会が開催されました。説明を行ったのは工房のマネジャーで、成果や今後の課題について参加者全員で共有されました。これにより、農福連携を通じて地域農業をさらに活性化するための協力体制が確認され、小さなコミュニティが協力して大きな成果を上げる流れが強化されています。
市長の視察
説明会の後、横須賀市の上地克明市長が長井地域の農園を視察しました。市長は障害のある社員が行う農作業や、地域農家からの意見を聞き、実際に交流を持つことで、障害者雇用の重要性についても感じ取った様子です。市長は、横須賀市が目指す「誰も一人にさせないまち」の実現に向けた農福連携の取り組みを高く評価し、期待を寄せました。
パーソルダイバースのビジョン
パーソルダイバースの代表取締役社長、渡部広和氏は、同社の取り組みによって、障害者雇用を進めていくことを強調しています。地域との連携を密にし、障害者の力で地域農業を支えるビジョンを掲げており、今後は全国的にこのようなモデルを展開することも視野に入れているとのことです。
持続可能な農業と共生社会の実現
「よこすか・みうら岬工房」は、地域に根付いた持続可能な農業の促進と、障害者雇用の拡大を両立させることを目指しています。今後も横須賀市との連携を強化し、障害のある人々が地域農業に貢献できる環境を整備し、共生社会の実現を目指して活動していきます。このような取り組みが広がることで、より多くの人々に働く喜びがもたらされることを期待しています。