氷川きよしが魅力を引き出す「赤いスイートピー」カバー
氷川きよしが、松田聖子の名曲「赤いスイートピー」をカバーし、2025年5月28日からデジタル配信されることが決まりました。このカバーにあたっては、音楽プロデューサーの亀田誠治がアレンジを手掛け、氷川自身も特別に描き下ろしたジャケットアートが使用されるなど、アートと音楽が融合した作品として期待されています。
「赤いスイートピー」は、1982年に発表されて以来、世代を超えて多くの人々に愛されてきた名曲です。氷川にとって、この曲は特別な意義を持つ一曲であり、彼が音楽の世界へのきっかけとなった作品でもあります。彼は幼少期にこの曲と出会い、その歌の世界に魅了されたと語っています。アーティストとしての記憶から、この曲を新たに表現することに挑む姿勢が感じられます。
氷川は自身のコメントの中で、「一番最初にこの曲を聴いたのは5歳の時、叔母と母に連れられて行った初めてのコンサートで、松田聖子さんの歌を聴いた瞬間から心を奪われました」と振り返ります。彼にとって、その時の記憶は鮮明です。また、松本隆氏の詞に込められた少女の思いに共感し、自身もその感情を歌に込めたいという意欲が表れています。
「これまで様々なジャンルを歌ってきましたが、原点としての「赤いスイートピー」を再度振り返り、5歳の時の純粋な気持ちを思い出すことができました」と続け、今回のカバーに込めた思いをしっかりと語ります。また、彼自身が描いたジャケットの絵には、正直な思いが込められているとのことです。
新しいアレンジは、元の曲のリズムを大切にしつつも、氷川ならではの感性が表現されるものとなっている点が魅力です。年齢を問わず、さまざまなリスナーが楽しめるよう、亀田さんのアレンジも大注目です。聴く者にとって、懐かしさと新鮮さを同時に感じさせるきっかけになることでしょう。
さらに、彼は福岡市民ホールでの自身のコンサートにおいて、この曲を初披露する予定です。5月22日・23日のコンサートでは、この名曲に込めた思いを直接体感できる貴重な機会となるでしょう。福岡は彼の故郷でもあり、思い入れの強い土地です。このように自らのルーツに戻ることで、歌の背後にあるストーリーをさらに深めることができるのでしょう。
氷川きよしの音楽キャリアにおいて、今回の「赤いスイートピー」のカバーは、新たな一歩であるとともに、過去の名曲に対する尊敬の念を示すものでもあります。彼自身の成長を感じさせるこのプロジェクトを通じて、リスナーがどのような体験をするのか大変楽しみです。ぜひ、この作品を聴いて、氷川きよしの新たな魅力を感じ取ってください。