COVID-19重症化リスクとは
2020-04-20 16:00:34
今知っておくべきCOVID-19重症化リスクと喫煙の危険性について
COVID-19重症化リスクと喫煙の影響
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が続く中、その重症化リスクに関する情報はますます重要になっています。特に、基礎疾患を持つ方や喫煙者にとって、リスク管理が喫緊の課題であることに注意する必要があります。今回は、厚生労働省が示した重症化リスクに関するデータをもとに、特に注意すべきポイントを詳述します。
基礎疾患とCOVID-19の重症化リスク
厚生労働省によれば、高齢者や特定の基礎疾患を持つ方々は、COVID-19による重症化リスクが高いとされています。例えば、糖尿病、心不全、慢性閉塞性肺疾患などが挙げられます。これらの疾患は、免疫力を低下させたり心肺機能を弱めることから、感染した際に肺炎が重症化する危険性があるからです。
さらに、最近の研究では、高血圧や悪性腫瘍(がん)などの合併症も重症化リスクを高めることが明らかになっています。一部の研究では、高血圧患者や抗がん剤を使用していない患者でもリスクが増加する可能性が示されています。
また、妊娠中の女性については、COVID-19に感染しても重症度は通常の妊婦と変わらない場合が多いとされていますが、妊娠中の肺炎は重症化することがあるため、特別な配慮が求められています。
喫煙とCOVID-19の重症化リスク
喫煙とCOVID-19の重症化リスクとの関連性についても多くの研究が行われています。最新のデータによれば、喫煙者は非喫煙者に比べて約2倍のリスクを抱えていることが確認されています。喫煙による健康被害は広く知られていますが、特にCOVID-19の感染においては、喫煙が気道のACE2受容体を増加させることにより、ウイルスが細胞に侵入しやすくなるためと考えられています。
さらに、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの煙草関連疾患を持つ方は、COVID-19の重症化リスクが約4.38倍に上昇することが報告されています。これにより、すでに肺にダメージを受けている患者は、感染後の経過が悪化する可能性が高くなります。
企業や健康保険組合が取り組むべきこと
政府からの緊急事態宣言が発出されている今、企業や健康保険組合に求められることは感染拡大の防止です。在宅勤務を推進したり、有症状者には休息をしっかり取ることを奨励することが大切です。また、禁煙を促進することも重要な対策となります。
長期的には、従業員に正しい情報を伝え、基礎疾患の治療を促すこと、特定保健指導の実施を増やすことが求められます。特に喫煙からの禁断に向けた支援が必要であり、オンラインによる健康相談や初診からのオンライン診療を活用することも有効です。
新型コロナウイルスの影響は今後も続くと予測されており、企業や組織は健康維持に向けた具体的な施策を講じていく必要があります。感染症対策とともに、従業員の健康を守るための努力は、これからの社会において不可欠です。現在の状況を正しく理解し、行動することが、重症化リスクを低減させるうえで重要な訳です。
会社情報
- 会社名
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株式会社リンケージ
- 住所
- 東京都中央区銀座1-19-14GINZA ONE BUILDING 7階
- 電話番号
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03-6452-8915