一般社団法人抗菌製品技術協議会(SIAA)は、全国の20~69歳の男女を対象に抗菌および抗ウイルスに関する意識調査を行い、その結果を公表しました。この調査は、生活者が日常生活における衛生面にどれほどの関心を持っているかを探ることを目的として実施されました。
調査によると、全体の約64%の人々が普段の生活の中で衛生面に対して意識を持っていると報告しています。特に女性の意識は高く、72%以上が「意識している」と回答しました。
また、コロナ禍の影響で抗菌や抗ウイルスへの関心が高まった人々の中で、その意識を継続している割合も44.6%に達しています。これはコロナ禍が過ぎ去った今でも、生活者が抗菌や衛生面に配慮していることを示しています。
さらに、抗菌や抗ウイルスに対する印象について調査したところ、「不特定多数が触れる物には必要」というポジティブな意見が多い一方で、「気休めになる」との懸念も見られました。このことから、消費者が持つ期待値には課題があると言えます。
特に興味深いのは、抗菌・抗ウイルスについて肝心の「持続性」や「安全性」、「実環境での効果」といった情報について、さらに知りたいとの声が多く上がっている点です。これらの情報は、抗菌製品に対する不安を解消し、安心感を与えるための重要なポイントと言えるでしょう。
調査の結果、SIAAマークの認知度は41.4%と、前回の調査と比べて5ポイント上昇しました。特に若い世代において認知度が高まっており、危機感を持って抗菌製品を選ぶ姿勢が伺えます。
SIAAでは今後も抗菌や抗ウイルスの重要性を広めるための活動を続けていく考えです。特に、調査で明らかになった情報需要に応じて、持続性や安全性、実環境での効果などについての情報発信を強化する方針です。また、「抗菌効果減少率99%」にちなんで、毎年9月9日を「SIAA抗菌の日」として制定しました。これらの取り組みを通じて、生活者の安全と安心を確保することを重要視しています。
SIAA(抗菌製品技術協議会)は、抗菌剤や抗菌加工製品のメーカー、試験機関から構成される団体です。業界や消費者、専門家からの多様な意見を基に、抗菌加工製品の品質や安全性に関するルールを整備し、その基準をクリアした製品にはSIAAマークを付与しています。現在、1,155社が参加しており、より多くの生活者に信頼される抗菌加工製品を提供するための活動を行っています。 詳細は公式ウェブサイトをチェックしてください。