絹谷幸二展 -生命、夢、天地に輝いて-
大阪高島屋では、4月23日から5月5日まで、文化勲章を受章した画家・絹谷幸二氏の個展が開催されます。この展覧会は、大阪との深い関わりを持つ絹谷氏の作品を通じて、生命の素晴らしさや夢について再考する場となります。
絹谷幸二氏は1943年に奈良県で生まれ、東京藝術大学大学院の壁画科を修了しました。氏のアートキャリアが本格的に始まったのは、イタリア・ヴェネチアのアカデミアでアフレスコ画法を学んでからです。1974年には史上最年少で安井賞を受賞し、その後も多くの展覧会で受賞を重ねていく中で、彼の作品は観者に深い感動を与え続けてきました。
今回の展覧会では、アフレスコ画が基盤となったエネルギッシュな色彩の作品が並びます。それらは、現代社会が直面する問題に対する示唆を与えつつ、生命や愛を称える壮大なテーマが貫かれています。特に富士山やバラといった絹谷氏の代表的なモチーフが、新しい時代への祈りを込めて描かれています。彼の作品は、見る人に希望を与え、感動を呼び起こす力を秘めています。
絹谷氏は、近年では次世代の芸術家の支援にも力を入れており、東京藝術大学の教授を務めた経験を生かして「絹谷幸二賞」を創設しました。この賞は若手作家の育成に寄与しており、文化芸術の重要性を未来の世代に伝える活動にも注力しています。また、子供たちに夢を持って生きることの大切さを伝える活動も行っており、絹谷氏の人間的な魅力が感じられます。
今回の展示には、"彩雲渡る宝船"や"天空七福神飛翔"、"湖上桜満開宝富士"など、多様なテーマの作品が出展されます。それぞれの作品は絹谷氏の独特な視点で描かれており、観者を新たな世界へと誘います。
展覧会は高島屋大阪店を皮切りに、東京や京都をはじめとした各地でも巡回展示が予定されており、東京展は5月21日から6月2日、京都展は6月18日から6月23日まで開催されます。これからも多くの方々に絹谷幸二氏の素晴らしい作品を知っていただきたいと思っています。この機会を是非、逃さずご覧ください。
高島屋巡回予定:
- - 東京展:5月21日~6月2日(高島屋日本橋店)
- - 京都展:6月18日~6月23日(高島屋京都店)
- - 横浜展:7月9日~7月14日(高島屋横浜店)
- - 名古屋展:7月23日~7月29日(ジェイアール名古屋タカシマヤ)
- - 愛媛展:8月6日~8月12日(いよてつ高島屋)
作品の一部は会場によって異なる場合があるため、ご注意ください。これからも絹谷幸二展では、彼のアートを通して生命の美を探求し続ける機会を持てることを心より願っています。