2024年下半期の不動産トレンド
不動産情報サービスを提供するアットホーム株式会社は、2024年7月から12月にかけてのマンションや一戸建て購入に関する問い合わせがどのように変化しているのか、全国の加盟店からの調査を基に、「2024年下半期 問合せが増えた設備~購入編~」というランキングを発表しました。
このランキングは、住まい探しを検討しているお客さまのニーズがどのように変化しているのかを知るための重要なデータを提供してくれます。特に、エコ意識やライフスタイルの変化が影響を与えていることがわかりました。
マンション編の人気設備
1位:駐車場(近隣含む)35.4%
マンション購入を考えるお客様でも、駐車場の需要が高まっています。コメントによると、「駐車場が不足しているため、事前に確保したいという方が増えている」ことが一因として挙げられます。また、駅から少し離れたマンションでは、自動車の利用が必須となるため、駐車場の問い合わせが増加しているそうです。
2位:エレベーター 21.8%
高齢者や体に不安を抱える方にとって、エレベーターは生活の質を向上させる設備として重要視されています。このニーズの高まりは、今後のマンション設計にも大きな影響を与えるでしょう。
3位:オートロック 21.8%
防犯意識が高まる中、オートロックの設備に関するお問い合わせも増加しています。最近では宅配ボックスやモニタ付きインターホンなど、複数の防犯対策を求める声も聞かれます。
一戸建て編の人気設備
1位:駐車場(近隣含む)32.7%
一戸建てにおいても駐車場の需要は高い傾向にあり、共働き世帯の増加が背景にあると言われています。加えて、リモートワークから再び通勤中心の生活に戻る中で、車が必要な場面が増えたことも影響しています。
2位:宅配ボックス
家を空ける時間が増えた共働き世帯からの要望が高い宅配ボックス。利便性だけでなく、防犯面でも注目を集めている設備です。この設備を導入することによって、再配達の手間が省けるだけでなく、不在時のリスクも軽減されます。
3位:複層ガラス
電気料金の高騰を受け、気密性の高い複層ガラスの需要が増加しています。防音効果や防犯対策としての役割も期待されています。
お客さまの住まい探しエピソード
多くのお客様が自らのライフプランを視野に入れ、マンションや一戸建てを選ぶ過程は多様です。年配のお客様の中には、将来の介護を見越してバリアフリー設計が施された物件を希望する方や、ハザード情報を実際に確認してから内見に臨む方もいらっしゃいます。また、エネルギーコストの高騰を考慮して維持費を抑えたいという要望も増加しています。
新たなトレンドとして、天井の高さにこだわるお客様も多く、趣味を楽しむための空間づくりに力を入れているようです。一方で、金利の上昇や建築費の値上がりを懸念し、早期に購入を決断しようとする動きも見られます。
まとめ
この調査は、2024年下半期の不動産市場の動向を読み解く手助けとなります。アットホームでは、定期的にこういった住まいに関する調査を行っており、今後も変化するニーズに耳を傾け、データを蓄積していくでしょう。今後の住まい探しにおいて、効率的で快適な選択をするためには、こうしたトレンドを十分に理解しておくことが重要です。