ノバルティス、2025年年次株主総会で全ての決議が承認される
2025年3月7日、スイス・バーゼルにてノバルティスの年次株主総会(AGM)が開催され、取締役会が提案した全議案が承認されました。株主総数約57.42%に当たる1,693名が参加し、議論の末にさまざまな重要な決定が下されました。
まず、株主は2024年の年間配当金として、1株あたり3.50スイスフランの配当を承認しました。この配当金は前年比で6.1%の増加となり、これで28期連続の増配を達成することになります。この配当利回りは3.5%となり、2024年の配当金は2025年3月13日より支払われる予定です。
また、株主の支持を受けて、Giovanni Caforioが新たに取締役会長に選任され、Elizabeth McNallyも新取締役として迎え入れられました。これにより、取締役会の構成が一新されつつあり、一部の長年の取締役は再選に立候補しなかったことも注目されます。
取締役会は、Joerg Reinhardt、Charles L. Sawyers、William T. Wintersの3名の再選を目指さないという決定を下し、他の取締役は全員が再選されました。また、報酬委員会のメンバーも再選され、新たにJohn D. Youngが加わりました。この体制で、取締役会の報酬を管理していくことになります。
他の重要な決定として、株主は取締役会からの提案による株式の減資も承認しました。具体的には、77,508,630株の消却が決議され、総額37,979,228.70スイスフランの減資が行われます。この減資により、企業の資本構成が見直されることとなります。
加えて、ノバルティスは最大150億スイスフランの自己株式購入を計画しており、2025年から2028年の間にさらなる自己株式購入を実施する権限を取締役会に与えられることになりました。これにより、過去の株主総会で承認された残額と合わせて、効果的に株主還元が進められます。
さらには、取締役会および経営委員会への報酬についても承認が下され、2025年度と2026年度の報酬上限が設定されました。2024年度の報酬報告も諮問投票により決議され、透明性を持って管理されることが求められます。
ノバルティスは、医薬品の研究・開発・製造・販売を行うグローバルな製薬企業であり、患者や医療従事者のために日々努力しています。同社は「医薬の未来を描く」をスローガンに掲げ、約3億人の患者に医薬品を届けています。詳細情報は公式ウェブサイトをご参照ください。
今回の株主総会を通じて、ノバルティスの企業運営に対する信頼感が一層高まり、今後の成長が期待される回となりました。株主の皆さんも、これからのノバルティスの動向に注目していくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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ノバルティス ファーマ株式会社
- 住所
- 東京都港区虎ノ門1丁目23番1号虎ノ門ヒルズ森タワー
- 電話番号
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03-6899-8000