入浴介護の新たな選択肢、ウェア「快互衣」
入浴介護と聞くと、多くの人が抱えるのは心理的な負担です。自分の身体が見られることへの不安や、介助を頼むこと自体が気まずさを生むことが少なくありません。そんな中、フットマーク株式会社が発表した、エプロン型ウェア「快互衣(ゆごろも)」が、この問題に立ち向かいます。2024年2月2日より発売されるこの商品は、介助を受ける方と介助者双方の心理的な負担を軽減することを目的にデザインされています。
「快互衣」の開発背景
フットマーク株式会社の取り組みは、単なる商品開発にとどまらず、その背後には深い理解と思いやりがあります。特に重要だったのが、同社のインターン生であり共同開発者の牧野友季さんの存在です。彼女は車いす生活を送っており、入浴介護における「見られる恥ずかしさ」や「申し訳なさ」という声を率直に語りました。彼女の意見は、介助を受ける際の心理的ハードルの高さを明らかにし、商品開発の原点となりました。さらに、介助者側の悩みも無視できません。介助者もまた、「目線の置き場に困る」「家族であるからこそ抵抗感がある」といった声を持っています。
フットマークでは、そうした声を反映し、「快互(かいご)」の理念に基づいて、入浴時のプライバシーを守り、快適さを提供するという新たなアイデアを具現化しました。
商品の特徴
「快互衣」は、着用したまま体を洗える仕様が特徴です。体と生地の間から洗うことができるため、介助を受ける方のプライバシーが守られます。また、シンプルなデザインで着脱も容易。このため、介助者が自分一人で着用でき、手間をかけずに介助が行えます。さらに、着用時に生地が肌に張り付かない特別な加工が施されており、介助を受ける方の体の凹凸も目立たなくなっています。
牧野友季さんの体験談
牧野さん自身、「快互衣」を使用した感想として、この商品が入浴介護を改善する手助けをしてくれたと語ります。「入浴が憂鬱なものではなくなり、安心して介助をお願いできるようになりました」と言います。彼女にとって、その気持ちの変化は大きなものであり、介助に対する「ごめんね」の気持ちを「ありがとう」へと変化させることができたのです。
今後の展開
フットマークは、さまざまな入浴環境に合わせた商品展開も行います。介助を受ける方の多様なニーズに応え、より快適な入浴介護を実現するために、機械浴用の別仕様も展開予定です。これにより、介助者と介助を受ける人がリラックスして入浴できる時間を提供できるのです。
価格と購入方法
「快互衣」は、税込5,280円で購入可能で、フットマークの直営ネットショップや楽天店などで取り扱っています。フリーサイズ展開で、色はイエロー。生活環境に応じたサポートを行うこの商品は、多くの方の生活を快適にする新たな選択肢となるでしょう。
「快互衣」の開発は、単に商品を作るだけでなく、入浴介護そのもののあり方を問い直すものです。「快互衣」が、それぞれの生活に寄り添い、より快適な入浴体験を提供できることを願います。