勝海舟記念館での新企画展
東京都大田区にある勝海舟記念館では、「海舟に続け!若者たちの異国見聞」という新たな企画展が始まりました。この展覧会は、勝海舟の影響を受けた若き才能たちがどのようにして世界各国へ旅立っていったのかを明らかにし、その背景を探求するものです。
勝海舟は自身のアメリカ渡航の経験を元に多くの人々を教育しましたが、海舟の教えを受けた若者たちの存在についてはあまり知られていませんでした。特に坂本龍馬は有名ですが、その他の若者たちの努力や成長の物語は見過ごされがちです。今回の展示では、明治時代において海舟の教えを受け、その後の人生に大きな影響を与えた若者たちの新しい資料を初めて公開します。
明治期の若者たちの挑戦
展示では、当館が新たに発見した資料14点に焦点を当てています。これらの資料は明治時代の若い渡航者たちに関するもので、彼らがどのようにして海舟の教えを受け、世界へと旅立っていったのかが描かれています。これまで一般にはあまり知られていなかった彼らの物語は、挑戦と成長の過程を語っています。彼らの中には、海舟が成し遂げられなかった異国での独自の体験や貴重なドラマを持った者たちがいます。海舟が彼らに送った言葉や視線は、現代の私たちにも勇気を与えてくれます。
展覧会では、赤坂氷川邸での海舟と若者たちのやり取りを思わせる展示がされており、彼らがどのようにして出会い、どのように迎え入れられたのかを知ることができます。展示品には、渡米の希望を受けた教誨師に関する手紙や、日清戦争後に清国取材を希望した記者の手紙、ロシアでの事業再起を志す若者の紹介を受けた衆議院議員からの手紙が含まれています。
海舟の支援と若者たちの成長
また、海舟が若者たちの海外渡航の志をどのように支援したのかについての資料も展示されています。具体的には、徳富蘇峰の手紙や、ドイツ留学を果たした司法省の若手官僚からの手紙が紹介され、海舟が彼らにどのような助けをしていたのかが示されています。
さらに、実際に海外に旅立った若者たちから海舟に宛てた手紙も展示されています。ボストン大学やハーバード大学に留学した人々の感想、さらには上海やマニラで活動し、名だたる要人と繋がりを持った神職の手紙からは、19世紀の激動期に身を投じた若者たちの感慨が伝わってきます。このように、本展は海舟が培った教育者としての役割や、その教えがどのように若者たちに受け継がれ、大きな影響を与えたのかを多角的に掘り下げています。
開催情報と参加方法
企画展は令和7年11月14日(金)から令和8年3月8日(日)の期間にわたり開催されます。ただし、令和7年12月29日(月)から令和8年1月3日(土)は年末年始の休館となりますので、ご注意ください。また、1月19日(月)と20日(火)は展示入れ替えのため休館です。
さらに、ギャラリートークも予定されており、令和7年12月6日(土)、令和8年2月8日(日)、3月5日(木)の3回があります。興味のある方はぜひ参加してみてください。
入館料は300円で、小中学生は100円です。開館時間は午前10時から午後6時までで、入館は30分前までです。なお、月曜日は休館日となるため、訪問を計画する際は事前に確認を行うことをおすすめします。
この展覧会は、勝海舟の教えがいかに多くの若者に影響を与えたかを知る貴重な機会です。大田区立勝海舟記念館で、若者たちの挑戦と海舟の遺産に触れてみてください。