翔裕館が進める熱中症対策の新たな取り組み
高齢者介護施設「翔裕館」を運営している株式会社サンガジャパンは、2025年の夏を前に、さらなる熱中症対策を講じています。全国に56の拠点を展開し、「共に生きる」というスローガンのもと、高齢者の安全を守るために力を入れています。
高齢者が熱中症になりやすい理由
今年の夏も引き続き厳しい暑さが予想される中、高齢者は若年層に比べて熱中症になるリスクが高まります。特に体内の水分量が少なくなること、そして体温調節機能が低下していることは、熱中症を引き起こす大きな要因となっています。2024年5月から9月にかけて、熱中症のために救急搬送された高齢者の数は著しく、特に住宅内での発生が多く見られました。
食事から水分摂取を促す工夫
翔裕館では、日々の食事メニューを工夫して、食事からの水分摂取を促しています。夏場でも食べやすい冷たい料理や、水分が豊富な夏野菜を積極的に使用。なかでも、「冷やし中華」や「冷や汁」は夏に大人気のメニューです。食事を楽しむことができるレストランスタイルを採用し、10種類のメニューから選ぶことができるため、食欲を刺激し、食事を通じて水分補給も行える効果があります。
空調と水分摂取の徹底管理
翔裕館では、快適な生活を支えるために室温を28℃以下、湿度を60%に保つよう空調管理を行っています。また、高齢者の方々には、のどの渇きを感じていなくても定期的に水分を摂取することを促しています。具体的には、1時間にコップ1杯程度の水分を取ってもらうように、スタッフが声かけを行っています。
スタッフによる観察とサポート
高齢者の体調に変化が見られる場合、たとえば元気がない、普段と様子が違うといった場合には、初期の熱中症の兆候として注意を払います。衣服の着用についても、汗ばんでいる様子が見られた場合は、涼しい服に着替えてもらうよう、声をかけています。
朝夕には体調の確認を行い、体重測定や尿量のチェックを通じて脱水症状がないかを確認。これにより、高齢者を熱中症から守るための万全な態勢を整えています。
介護施設「翔裕館」とは
翔裕館は、全国各地において有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅、グループホームなどを運営し、高齢者向けの様々な介護サービスを提供しています。利用者を元気にするための企画を職員主導で行い、各施設の特色を生かした取り組みを行っています。
私たちは、翔裕館における熱中症対策を通じて、高齢者の皆様が快適に過ごせる環境作りに寄与しています。他の介護施設においても、このような取り組みが広がることを願っています。