セイコーエプソンが新たに量産を開始した高精度IMU『M-G570PR』
2024年7月、セイコーエプソン株式会社は新しい慣性計測ユニット(IMU)、『M-G570PR』の量産を開始しました。この新モデルは、高性能の6軸センサーを搭載し、防水・防塵仕様のプレミアムモデルとして位置づけられています。エプソンは、2011年に初めて水晶ジャイロセンサーを用いたIMUを市场に投入して以来、精密農業や小型人工衛星、EO/IRカメラジンバルなど、さまざまな分野で利用され、多くの実績を積み重ねてきました。
製品の特長と技術
『M-G570PR』は、エプソン独自のマルチセンサー技術を用いており、複数のIMUを合成することで精度を大幅に向上させています。その結果、ジャイロバイアス安定性は0.5°/h、角度ランダムウォークは0.04°/√hという高精度を実現しています。また、金属筐体を採用することで、防水・防塵規格のIP67に対応しており、厳しい環境下でも安定した動作を保証します。
更に、工業分野で広く使われているシリアル通信RS-422インターフェースを標準装備し、さまざまな産業アプリケーションへの適用が可能です。製品の特長には、ジャイロセンサーのノンリニアリティ特性が0.05%と優れている点も挙げられます。
利用シーンとアプリケーション
『M-G570PR』は、多様な用途に利用可能です。具体的には、民生や産業部品を用いた小型人工衛星、EO/IRカメラジンバル、アンテナの制振制御、ナビゲーションシステム、無人機(産業ドローンや地上車)などでの振動や角度、軌道計測が挙げられます。このように、幅広い分野での活用が期待されています。
未来への展望
エプソンは、今後も高精度・低ノイズ・高安定性といった要求に応え、社会や技術の変革に対応したセンシングシステムを提供することを目指しています。「省・小・精」というコンセプトから生み出す価値により、顧客の商品やサービスに大きな貢献を果たしていくでしょう。
お問い合わせ先
製品についての詳細やお問い合わせは、セイコーエプソンのウェブサイトをご確認ください。次世代技術を取り入れた『M-G570PR』をぜひご覧ください。詳細情報は
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