リテールAI研究会が進化を遂げる
2017年から活動を続けているリテールAI研究会が、2025年10月1日より「一般社団法人リテールAI協会」として新たなスタートを切ることが発表されました。東京都千代田区を拠点とし、代表理事には林拓人氏が就任したこの協会は、リテール業界におけるAI・IoTの活用を促進し、「実装と成果」を重視した活動にシフトしていくことを目指しています。
背景と目的
リテールAI研究会は、これまでの8年間、月次セミナーや事例共有などを通じて業界内の知見を蓄積してきました。しかし、今後は他の参加者や企業と協働し、AIやIoTの技術を取り入れた実証実験や標準化活動を実施することで、より多くの実践的な成果を上げることを目指しています。
脱“学び”から“実装”へ
これまでの活動のスタイルである学びと交流から、実際のリテール業界における実践的応用へと段階的に移行しようという決意が示されています。これにより、参加者は単に知識を得るだけでなく、実際にデータ分析や運用の現場に携わり、社会に影響を与えるような具体的な成果を出すことが期待されます。
今後の主な活動内容
新しい協会では定例活動や専門的な分科会が設けられ、リテール業界のDXを推進しています。主な活動内容は以下の通りです。
定例活動
- - 月次セミナー: 業界の最新情報や事例を共有します。
- - リテールAIの視察: 各地での実際の取り組みを観察し、学びの機会を提供します。
- - リテールAI検定: AI技術に関する知識を測るための検定を実施します。
社会実装活動
- - 分科会の設立: リテールメディアや棚割自動化に関する勉強会とプロジェクトを通じて、実際の現場で役立つ技術を導入する場を提供します。
- - 業界標準化活動: 「J-MORA Intelligence」と名付けられた業界共通商品マスタの作成を通じて標準化を進めます。
産学官・業界連携
- - 大学との連携講義や、ハッカソンの開催など、多様な連携活動も視野に入れています。
- - 国際的なイベントであるNRF APACの後援や、FOODEX 2026「食×AIゾーン」の公式パートナーとしても活躍しています。
協会の概要
新設される「一般社団法人リテールAI協会」は、リテール分野のAI活用を推しかける新たな起点として、多様な活動を展開します。この協会は、業界のニーズに応じた柔軟かつ積極的な取り組みを続け、リテール業界全体のデジタルトランスフォーメーションを加速させていくことでしょう。
代表理事および理事
- - 代表理事: 林拓人
- - 理事: 田中雄策、今村修一郎、西川晋二
お問い合わせ先
新たに設立された一般社団法人リテールAI協会では、多くの皆様からの問い合わせをお待ちしています。
「リテールAI協会」の活動を通じて、リテール業界の未来がどのように進展していくのか、その目が離せません。社会的な実装を促進する新たな挑戦に、期待が寄せられています。