ネクストエナジーが国際航業の「エネがえるAPI」を導入
ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社(長野県駒ケ根市、以下「ネクストエナジー」)が、国際航業(東京都新宿区)の提供する「エネがえるAPI」を導入しました。このAPIは主に太陽光発電関連の発電量シミュレーションに特化したもので、業務の効率化と顧客との信頼関係の構築に役立つと期待されています。
課題と背景
ネクストエナジーは、住宅用太陽光発電システムの設計にあたり、複数の設計ソフトを使用していました。しかし、それぞれのツールには得意な部分があり、同じ条件での結果にばらつきが生じていました。このため、「なぜ発電量が異なるのか」という顧客からの質問が頻繁に寄せられ、営業担当者の負担が増大していました。また、これにより顧客との信頼関係にも影響が出ていました。
「エネがえるAPI」の導入によって、以下の課題が解決されました。
1.
シミュレーション結果の統一: これまでの複数の設計ツールから、エネがえるAPIに統一することで、同じ条件下で同じ結果を得られるようになりました。この変更により、顧客からの問い合わせもゼロへと減少しました。
2.
シミュレーションの透明性向上: 以前はExcelベースのシステムでしたが、Webシステムへの移行によって、誰が、いつ、どのような条件でシミュレーションを行ったかを可視化できるようになりました。
3.
業務効率化の推進: 統一された結果をもとに提案内容を改善できるようになり、商談が加速。現在では、月間5,000件を超えるシミュレーション結果が報告されています。
導入の決め手
ネクストエナジーが「エネがえるAPI」を選んだ理由は、以下のポイントでした。
1.
実績と信頼性: 別部門で既に国際航業の「エネがえるASP」や「エネがえるBiz」を活用しており、その信頼性は確認済みでした。
2.
継続的なアップデート: 太陽光発電業界の急変に常に対応できる外部APIの利点を評価し、自社開発よりも専門のサービスを活用する選択をしました。
3.
機能の豊富さと拡張性: 現在は主に発電量シミュレーション機能を使用していますが、将来的には経済効果シミュレーションなど、他の機能も活用する予定です。
今後の展望
ネクストエナジーは、発電量シミュレーションを中心とした現在の活用方法にとどまらず、経済効果シミュレーションAPIの導入を進めていく計画です。顧客の意思決定を支援し、販売店の提案力を向上させつつ、さらなるビジネスの拡大を図ります。
コメント
ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社のマーケティング統括部 副部長である藤村清隆氏は、次のように述べています。「運用するシステムによる結果の不一致は、多くの企業に共通する課題です。エネがえるAPIの導入により、システム統一による業務効率化と信頼性向上を同時に実現できたことは大きな効果です。特にシミュレーション結果に関する問い合わせがゼロになったのは、業務の負担を軽減する意味でも非常に重要です。また、太陽光発電業界は技術進化や制度改正が多いため、外部APIの活用は大変有効です。」
このように、ネクストエナジーは国際航業の「エネがえるAPI」を活用することで業務の聞き取り改善と顧客信頼の向上を図り、エネルギー業界においてさらなる成長を目指しています。今後の動向にも注目が集まります。