三菱HCキャピタルエナジーとサンヴィレッジが蓄電所開発で提携

新たなエネルギーの形を目指して

三菱HCキャピタルエナジー株式会社と株式会社サンヴィレッジが業務提携を結び、系統用蓄電所の開発に乗り出します。この協力関係は、エネルギーの安定供給に向けた重要なステップであり、両社の強みを融合させたプロジェクトが進行する予定です。

提携の背景と目的

両社は、合計出力100MW、蓄電池容量400MWh程度の蓄電所を開発することを目指しています。三菱HCキャピタルエナジーは、電力系統における蓄電所事業へ出資するほか、必要な蓄電設備やアグリゲーターの選定などを担当します。サンヴィレッジは、蓄電所の具体的な開発と建設を担うことになっており、状況に応じて業務の分担を柔軟に行う方針です。

再生可能エネルギーに向けた取り組み

三菱HCキャピタルエナジーは、2025年4月に北海道においてフルマーチャント型の系統用蓄電所（出力25MW、蓄電池容量50MWh）の建設を計画しています。このプロジェクトを皮切りに、同社は更なる蓄電池事業の強化を進める意向を示しています。これまでの太陽光発電事業で得た専門知識や金融面での知見を活かし、事業の拡張を図ります。

一方、サンヴィレッジは、創業以来地域との調和を重視し、北関東を中心に太陽光発電所の開発を行ってきました。最近では、非FIT（固定価格買取制度）太陽光発電所の開発にも進出しており、電力系統の安定運用を確保する中で、再生可能エネルギーを広める役割を果たしています。

系統用蓄電池事業の意義

系統用蓄電池は再生可能エネルギーの変動を緩和し、電力系統の安定化に重要な役割を果たすため、今後の成長が期待されます。両社はこの事業を通じて、持続可能なエネルギー社会の実現に貢献し、全国各地での蓄電所の開発を進めていくことを目指しています。具体的には、将来的に250か所、合計出力500MWの達成を目指しています。