心を打つ恋愛小説
2025-02-28 11:24:35

松家仁之の新作恋愛小説『沈むフランシス』が再び心を打つ

松家仁之の待望の新作、恋愛小説『沈むフランシス』が2024年2月28日に新潮文庫より発売されます。本作は、先月刊行された『火山のふもとで』に続く作品で、瞬く間に話題を呼び、重版が決定しました。さらに、3月28日には『光の犬』が連続で刊行されるなど、松家氏の作品に注目が集まっています。

物語の舞台は北海道の小さな村。主人公の桂子は、35歳で東京の仕事を辞め、郵便配達員として静かな村での生活を選びます。もう一人の主人公、和彦は、川のほとりで暮らしながら世界中の音を集め続けています。この二人の出会いから始まる恋愛は、次第に互いの心を深く惹きつけていくのですが、その背後には不安や危機感も潜んでいます。

特筆すべきは、本作品の文庫版に収められている特典です。女優の山田真歩さんが「解説にかえて」を執筆しており、彼女が桂子というキャラクターに感じる共鳴について述べています。山田さんは、役者としての経験を交えながら、桂子の姿を描くことで、作品の魅力を引き立てています。WEB雑誌「yomyom」では、その解説の一部を試し読みできるほか、山田さんの朗読音声も公開されています。

同時に、松家氏は今後の刊行予定についても語っています。3月には新作『光の犬』が登場します。この作品は、北の町に根づいた一族と、北海道犬をテーマにした家族の物語であり、読者の心に新たな感動を呼び起こすことでしょう。解説を担当するのは著名な作家、江國香織さんです。

さらに、3月26日には新作長篇『天使も踏むを畏れるところ』も発表される予定です。この作品は、村井俊輔という建築家を主人公に、戦後の日本における新宮殿の建設を巡る壮大な物語です。松家氏は、かつての長篇小説としての構想から分かれたこの二作品が、読者に再び出会う機会を与えていると語っており、期待感が高まります。

松家仁之の作品は、書かれた言葉の一つ一つが読者の心に深く響くものです。大人の恋愛をテーマにした『沈むフランシス』は、静かな村を背景に、何気ない日常の中に潜む感情の波を描く傑作となることでしょう。恋愛小説を愛する読者には、必ずや心に残る作品として楽しんでいただけることでしょう。ぜひ、新潮文庫からの刊行をお見逃しなく。シンプルな中に奥深い人間関係の描写が随所に散りばめられており、作品が放つ余韻に浸ることができる一冊です。


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株式会社新潮社
住所
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220

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