いわきFC、スポーツ庁の新事業に採択
福島県いわき市を拠点とするいわきFCが、スポーツ庁の令和7年度「スポーツオープンイノベーション推進事業」に採択されたことを発表しました。このプロジェクトは、地域の課題解決とスタジアムの運営改善を目指す「人流データ分析によるアクセス改善事業」として進められます。この取り組みによって、地域に新たな価値を生み出すことが期待されています。
採択の背景と目的
今回の採択を受けて、いわきFCはスタジアム周辺のビーコントラッキング技術を使用し、来場者の動態をリアルタイムで収集・分析することができます。これにより、交通渋滞や駐車場の混雑を緩和し、適切なアクセスルートを提案することを目指しています。また、得られたデータを基に、持続可能なスタジアム運営モデルを構築する計画です。この事業を通じて、いわきFCはスタジアムの運営だけでなく、地域全体の課題解決にも資することを目指しています。
今後のスケジュール
このプロジェクトの進行は2025年8月から2026年2月にかけてのインキュベーション期間を設けています。
- - 2025年12月中旬: 交流会(CONFERENCE)
- - 2026年2月下旬: 成果発表会(DEMO DAY)
これらのイベントは、参加企業や団体との連携を深め、最終的な目標達成への道筋を築く重要な機会となります。
期待される効果
クラブ運営への効果
- - 快適な観戦体験: 混雑や待機時間を軽減することで、観戦の楽しさを向上させます。来場者の満足度を高めることでリピーターの獲得が期待されます。
- - 広告価値の最大化: 人流データを活用して、広告や販促活動の効果を測定し、周辺店舗との連携強化によって経済的メリットを享受します。
- - 新スタジアム計画の説得力強化: 具体的なデータを基にした自治体への説明が行えるため、地域との連携がスムーズになります。
地域社会への貢献
- - 交通渋滞の緩和: スタジアム周辺の交通問題解決に寄与します。
- - CO2排出削減: 環境への配慮も考慮した施策を実施します。
- - 観光・商業エリアの活性化: スタジアム訪問者が地域を巡る掛け橋となり、経済効果を生むことが期待されます。
- - 防災対策への応用: 災害時の避難計画や防災対策への応用が可能です。
いわきFC 代表取締役のコメント
「この度、スポーツ庁の革新的な事業に採択されたことに感謝しており、地域に根ざしたクラブとしての使命を果たす新たな機会を得ました。新しいパートナーシップを通じて、スポーツの可能性を広げ、地域に貢献するため努力し続けます」との意気込みを語っています。
スポーツオープンイノベーション推進事業について
この事業は、スポーツ産業の成長を促すことを目的とし、スポーツを通じた新たな価値創出を図ります。いわきFCは、このプログラムを通じて、他の事業者との連携を強化し、イノベーションを促進する意義深い活動を展開していきます。株式会社eiiconとの連携により、日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」を活用し、さらなる発展を目指します。
いわきFCは、地域の活性化を図るアクションの一環として、新しいスポーツビジネスモデルを積極的に発信していく予定です。